過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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291: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 04:11:01.70 ID:s8phhYh5O
そこへPは、一日かけて取りまとめた始末書を提出しに寄った。

失態を詫びるPに、社長は殊更追及することなく、静かに首肯するのみだった。

それは、Pが問題点を把握し改善の方向性を既に見出していることが、二人の様子から汲み取れたからだ。

失敗は成功のもと、という諺にもあるように、過ちから学ぶ点はとても多い。

ミスを開き直るのではなく、次に活かす。

改善しようという動きを採れるならば、無用な介入はすまい――社長はそう思っていた。

「昨日のことはもういいよ。あとはこちらで何とかしておく。それよりも、君は彼女のレッスンを見てきたまえ」

堂々とした姿に、Pはいつかこのようになれるのだろうかと、深く頭を下げた。



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