過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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683: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:51:07.51 ID:3+pD+bLQo
ただし、その力関係を示すかの如く、先方から
『この子のCDを出したい』と云う要望とともにリストが添えられている。

第一課―クール―から第三課―パッション―まで、満遍なく挙げられているのは向こうなりの配慮だろうか。

以下略



684: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:51:52.77 ID:3+pD+bLQo
「いやーこの度は早速ありがとうございます。岩原さんからの紹介でよかったです」

粕谷が社屋二階の応接室で、プロデューサー陣三人と握手を交わした。

「いえ、こちらこそジヤパン哥倫さんからソフト化のご提案を頂きまして光栄です」
以下略



685: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:52:28.04 ID:3+pD+bLQo
「――とはいえ我々も既に765さんのアイドル展開をお手伝いさせてもらっていますし、
 その点に関しては他社よりノウハウがありますので、CGプロさんのお力になれると確信しています」

非常に心強い言葉だ。

以下略



686: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:52:59.10 ID:3+pD+bLQo
「頂いた候補リストは既に拝見しました。ご存知とは思いますが、
 我々はクール・キュート・パッションと属性を三つに分けて展開しております」

「ええ、承知しています。その展開の妙や幅広さも気に入っていまして」

以下略



687: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:53:32.62 ID:3+pD+bLQo

「CDデビュー!?」

本日の授業を終え、朝方ぶりに再度顔を合わせた凛が、Pの言葉に目を丸くした。

以下略



688: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:54:08.43 ID:3+pD+bLQo
「つまり、第一課―うち―からは私と楓さん、ってことだよね、多分」

凛が、この場にいることの意味をすぐに察している。

高垣楓は活動を開始して三箇月ほどしか経っていないが、その独特のミステリアスさに加え
以下略



689: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:54:56.62 ID:3+pD+bLQo
「ジヤパン哥倫……こんな有名なところからCDデビュー……すごいね。なんか一気に階段を上がっちゃう気分」

凛の興奮もうべなるかな。

これまでライブ会場や都内レコード店等で自身の歌を収録したCDを売ってきたが、
以下略



690: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:55:28.29 ID:3+pD+bLQo
餅は餅屋。たとえ杵柄を昔取っていたとしても、現在第一線に立つ人と比べるのはおこがましいにもほどがある。

「二人分ともに、磐梯南無粉さんが便宜を図ってくれるみたいだから、俺も楽しみだ」

リッチレーサーの小久保さんかな? エースウォンバットの串西さんかな? と妄想の世界に入り込む。
以下略



691: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:55:59.26 ID:3+pD+bLQo


――

しばらくはCD関連の用事が多く、凛は忙しかった。
以下略



692: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:57:10.39 ID:3+pD+bLQo
目まぐるしい平日を終え、土曜日。

凛はようやく腰を据えてレッスンできる環境を得た。

この日は卯月、未央と一緒に練習できる久しぶりの機会だ。
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