過去ログ - 提督「戦争は変わった」
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12:名無しNIPPER
2015/08/10(月) 21:45:36.84 ID:wxXWj7PH0
某日、夜。

大淀「あら、提督。お疲れさまです。」

室内灯も灯さぬ資料室に残り、資料を渉猟する提督をようやく見つける。

提督「ん?あぁ、大淀か。どうしたんだ?」

声で判別したか、こちらに一瞥もくれず返す提督の顔は少しやつれ、高めの鼻がまるで西洋の魔女のように強調されている。

大淀「また無理をなさっているのでしょうと思い、探していました。今は飛鷹さんが出撃していますから。」

提督「あぁ、そうか。」

手近な机の電気スタンドの光に照らされた提督の顔がこちらを見上げる。
眼窩を縁取る隈は色濃く、暗澹とした部屋に灯る僅かな照明は、彼の隈が部屋の闇よりもはるかに杳として知れぬ事を浮かび上がらせていた。

大淀「っ提督!少し休憩してください!!」

殆ど反射的に、無意識に怒気を孕んで、彼をとがめていた。

提督「別にそこまで無理はしていないよ。」

少し驚いた様子で彼が弁明する。光源を真上から横に、顔を正対させた彼の顔は僅かに隈を覗かせるも、頬がこけている事も無く、健康に支障はなさそうだった。

大淀「え、あ、ごめんなさい。」

狐につままれた気持ちで謝罪する。

大淀「それでは何をなさっていたんですか?」

提督「歴史の勉強だよ。」

彼の座る机には所せましと資料が並べられている。その中には近世近代の他に、明らかに深海勢力とは無縁であろう時代の資料も散見した。

大淀「いったい何を?」

改めて問うより他なかった。何せ意図が全く見えない。

提督「戦争について。」



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