6:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:33:06.75 ID:MT23NhvlO
「あはは、ごめんごめん。うーん...大根...あ、そうだ。大根めしなんてどう?」
「大根めし?」
「うん、それなら少ないお米でもたくさん食べられるからね」
7:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:36:48.51 ID:MT23NhvlO
「北上さん!おまたせしました!」
戻ってきた赤城の声で、北上の意識は引き戻された。
「あ、ありがとう赤城さん。割烹着なんて久しぶりだなあ」
8:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:38:01.69 ID:MT23NhvlO
二人は割烹着を着込み、調理に取りかかる。
まずは大根めしからだ。
大根は皮をむき、細かに切る。油揚げも細長く切っておく。
9:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:38:59.05 ID:MT23NhvlO
今、北上と赤城の前には、ほかほかと湯気をあげる夕飯が並んでいる。
まだ、規定の食事時間より2時間前であるが、これは調理者が味見と毒味をするという、決まりによるからだ。
「北上さん!早く、早く食べましょう」
10:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:39:52.77 ID:MT23NhvlO
大根めしをひとくち食べる。
しょうゆの香りと、ごま油の香ばしい香りがふわりと広がり、大根の甘みが米の甘みと合わさって
「おいしい…」
11:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:40:34.61 ID:MT23NhvlO
「あれ、どうしたんですか北上さん。もしかして、お口に合わなかったですか?」
そう、問いかける赤城へ
「よく、わかんない。おいしいのになんか、つっかえるような…」
12:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:44:58.22 ID:MT23NhvlO
「分かったみたいですね、多分、北上さんは艦娘になる前は大根めしをよく食べられていたんじゃないですかね。ほら、私たちって昔の事を思い出そうとすると拒絶反応がでるでしょう」
ぴしゃりと言う赤城の言葉は、すうと北上の心に染み込んで、得心を与えていく。
「うん、多分、そうだと思う。大根をかじったのも多分、体が覚えてたんだろうね」
13:名無しNIPPER[sage]
2015/08/10(月) 22:45:25.88 ID:MT23NhvlO
おわり
14:名無しNIPPER[sage]
2015/08/11(火) 01:44:01.84 ID:4e+tZYqy0
乙!しかし、本当に大根の日ってあるのかね?
15:名無しNIPPER[sage]
2015/08/11(火) 11:42:03.80 ID:FnpEP38zO
大井っちが遠征行ってる間に提督の大根を独り占めするものかとばかり
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