過去ログ - 鷹富士茄子「私を見つけてくれたから」
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69:名無しNIPPER[saga]
2015/09/07(月) 23:55:32.18 ID:AmCpX1Yw0


「ごめんなさい」


以下略



70:名無しNIPPER[saga]
2015/09/07(月) 23:56:31.60 ID:AmCpX1Yw0


「ごめんなさい……」


以下略



71:名無しNIPPER[saga]
2015/09/07(月) 23:57:47.76 ID:AmCpX1Yw0

人の気配。薄い布団の感触。湿気の籠った畳の臭い。
それらが覚醒し切らない俺に順々に押し寄せ、意識の覚醒を促す。
そして目を開けると、蛍光灯の明かりが見えました。次いで格子状の天井。
次いで俺を心配そうに囲む母と祖母と祖父、そして父。それから数人の大人。
以下略



72:名無しNIPPER[saga]
2015/09/07(月) 23:58:59.47 ID:AmCpX1Yw0

あの祭りの日。母と祖母が家に帰ると俺がいなかった。慌てて家の近くを探すも何処にもいない。
他の家の人に俺がいなくなったと言って無理に探すのを手伝って貰い、海やら田圃の方やらを探すも全く見つからず。
陽も落ちかけてきた頃、祖母がもしかしたら俺は山の奥にある社の所に行ってしまったのではないかと言い出した。
捜索隊の人達は全員騒然となるも、その日は絶対にその社へは行ってはいけないという決まりになっているから
以下略



73:名無しNIPPER[saga]
2015/09/07(月) 23:59:58.96 ID:AmCpX1Yw0

が、その時、俺は茫然としていました。だってその話は俺からしたらおかしいんです。
だって突然消えたのは皆の方なのに、俺がいなくなったという事になっているのはおかしいじゃないですか。

そんな風に不思議に思っていると、どすどすと大勢の足音が近づいてきました。
以下略



74:名無しNIPPER[saga]
2015/09/08(火) 00:00:38.40 ID:CDWU1HmG0


「ねぇ、父さん。明後日来るんじゃなかったの?」


以下略



75:名無しNIPPER[saga]
2015/09/08(火) 00:01:41.34 ID:CDWU1HmG0

父達に女性の特徴を説明しようとした時、気付きました。
あの女性の顔立ち。それが思い出せない。名前も何かで聞いたような気がするのに、全く思い出せない。
名前を言おうとする。でも口に出す事が出来ない。
喉の奥まで出かかっているのに、あと一歩のところで圧し留められる。
以下略



76:名無しNIPPER[saga]
2015/09/08(火) 00:02:30.82 ID:CDWU1HmG0

「お前、あの神社に行っていたのかい?」

「え? あっ……そ、そうだけど……」

以下略



77:名無しNIPPER[saga]
2015/09/08(火) 00:03:37.69 ID:CDWU1HmG0


「馬鹿馬鹿しい……」

「馬鹿馬鹿しくあるものか。現にこんな事になったんじゃから」
以下略



78:名無しNIPPER[saga]
2015/09/08(火) 00:04:30.57 ID:CDWU1HmG0

昔、この島は大層栄えていた。この島にある神社を代々管理する家系のおかげじゃ。
他の島民達には霊感等という力は全く無かったが、その方達はとても強い霊力を持っていてな。
その人達の神様へのお祈りのおかげで、これまで本州で飢饉や疫病が流行った時でも、
島民達は平穏無事に暮らす事が出来た。島民達はそれはそれは神主さん達の事を敬った。
以下略



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