19:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2015/08/11(火) 23:13:46.19 ID:wqQE0kJT0
「ちなみに、今回は演習ですので安全マージンを取っているとのことですが」
「なんと、あれでか」
下顎を撫でる将校――予想以上の好感触に、白衣の男はほっと胸を撫で下ろした。
これで演習に協力してくれた提督たちへの約定――優先的な資源の配給も果たせそうだと思った。
「唯一の懸念は燃費性能が旧来の船とほとんど変わらぬことでありまして。
あの娘たち一人一人が、現行艦船一隻分に匹敵する資材を消費するとお考えください」
「……うむ、必要資材の捻出は軽い問題ではない。だがしかし、これほどの戦闘能力を発揮できるとあれば……」
「は、はい」
「……よかろう、そちらの言い分はわかった。何とかこちらで都合をつけよう」
「あっ、ありがとうございます!」
白衣の男が安堵の表情を浮かべ、湾のほうへ向き直った。
その背後で、列を成していた黒服の一人が音なく前に進み出た。
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