20:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2015/08/11(火) 23:26:28.54 ID:wqQE0kJT0
「よろしいのですか、閣下」
「何がだ」
「確かに、戦力としては申し分なさそうです。が、あのような得体の知れない力――物の怪の類では」
「物の怪でも悪霊でも構わん。今や手段を選んでいられる状況ではないのだ」
膝の上で手を組んだ将校に、黒服の男が「出すぎたことを申しました」速やかに詫びを入れる。
「よい、吾輩とてそうした懸念がないではない。が……、先の大遠征の失敗で、海軍は多くの人材を失った。
発言力の著しい低下がどのような惨状を招くかは語るまでもあるまい。
我々の権限が奪われるより先に、誰の目にも明らかな成果を示さねばならん」
「では、ついに例の計画を?」
「そうだ、MI作戦を発動させる」
将校、演習終了を告げられて隊列を組み直している艦娘たちを睥睨するように睨む。口元には不敵な笑み。
「あの娘たちの火力と我々の深謀遠慮をもってすれば、深海棲艦など物の数ではなかろう。
必ずや失われた海域を奪還し、我が帝国海軍の威信を世界に知らしめるのだ」
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