過去ログ - 響「今ここにいる奇跡に」
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30:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2015/08/16(日) 23:26:54.48 ID:GQNoXVLk0

「そういえば、赤城さんの方にも昨日新造艦が来たみたい。確か、吹雪さんだったかな」

「徐々に戦力が出揃ってきたね。だとすると、南への遠征も近いのかも」

以下略



31:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/16(日) 23:34:30.33 ID:GQNoXVLk0

「へえ、知り合い。そういえばあっちにも鎮守府があったわよね? そのお爺さんも軍の関係者?」

「ん……、まあそんなところかな。新造された直後にちょっとご厄介になったことがあって。
 ドッグが空くまでもうしばらくかかりそうだし、ならちょうどいい機会だと思ってさ」
以下略



32:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2015/08/16(日) 23:43:28.62 ID:GQNoXVLk0

本日は以上になります
次回投下は8月21日22:00予定、投下量はここまでの倍ほどを見込んでおります
よろしくお願いします


33:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 22:35:35.58 ID:XKRiySpR0

「こちらからの報告は以上です」

「うむ」

以下略



34:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 22:50:42.51 ID:XKRiySpR0

「そうですか。大本営が決めたことなら、従うしかありませんね」

「どのみち今からでは次の遠征には間に合わんさ。二隻や三隻増えたところで他国に回す余裕はなかろう」

以下略



35:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 22:52:44.46 ID:XKRiySpR0

「女将か、まだ酒は残っているぞ」

「いえ、お連れ様がお見えになられたのですが」

以下略



36:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 22:55:23.19 ID:XKRiySpR0

「お連れいたしました」

「どうも、お待たせして申し訳――」

以下略



37:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 22:58:17.26 ID:XKRiySpR0

「響です。お初にお目にかかります」

 深めに傾いだ頭の角度。いつもの口調ではなく、目上に対する言葉遣いを意識。

以下略



38:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:00:36.59 ID:XKRiySpR0

「……………………」

 遅れてきた男、目にも止まらぬ箸さばき。皿に盛られた料理の減る速さが二倍増しに。
 のみならず、頃合いを見計らって追加の酒を持ってきた女将にお代わりを要請。老公、響、二人して呆気にとられている。
以下略



39:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:02:46.75 ID:XKRiySpR0

 断られたことに気を悪くした様子もなく再び食事に集中する男。
 何故御大はこの少女に酌をさせようとしないのかといった文句なし、気配なし。
 やがて、男が三度の酌をしようと徳利に手を伸ばそうとしたところで、老公がそれを寄越すよう手振りで示した。

以下略



40:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:05:13.56 ID:XKRiySpR0

「お、御大将」

「……うん? どうした」

以下略



41:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:07:53.31 ID:XKRiySpR0

「すみません。少し席を外させていただきます」

「ああ、うむ。ゆっくりしてまいれ」

以下略



42:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:08:51.81 ID:XKRiySpR0

「お孫さんでは、ないですよね」

「ああ」

以下略



43:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:11:08.81 ID:XKRiySpR0

「なんだ貴様、儂の言を疑っておったのか」

「先生のお人柄については全般信用しておりますとも。ただ、内容が内容ですから」

以下略



44:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:12:41.17 ID:XKRiySpR0

「初顔合わせからはもう一年ほどにもなるが、つくづく思い知った。
 とても兵器としては扱いがたい。彼女らにはれっきとした人格が備わっている」

「わたしも、そのように感じました。体温だって人となんら変わりなかった」
以下略



45:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:15:57.28 ID:XKRiySpR0

「彼女たちが上から重用されることで、兵士たちとの軋轢が発生すると?」

「少なからず反発はあると見ている。
 逆に軽んじられれば、今度は無茶な作戦で使い潰されることにもなりかねんのだがな。
以下略



46:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:18:37.04 ID:XKRiySpR0

「儂も門外漢で詳しい仕組みはわかっとらんのだが、
先般開発された『デンシン』は彼女たち『艦娘』を支援する上で、欠かせぬものなのだと聞いた」

「はい。現場での大まかな連携のみならず、不測の事態で指揮系統が乱れるなどした際、行動を一体化させるのには大いに役立つかと」
以下略



47:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:20:55.69 ID:XKRiySpR0

「左様であるなら一席設けた甲斐もあった。とにもかくにも、まずは深海棲艦に打ち勝つ力を蓄えねばならん。
 要となるのは各提督、各司令官の指揮に相違ないが、常勝体勢を築くために必要なことはまだまだ山とある」

「その話に関連して、二点ほど確認したいことがあるのですが、よろしいですか」
以下略



48:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:24:39.90 ID:XKRiySpR0

「その、彼女たちを指揮する提督たちとお会いすることは――」

「それは無理だ。少なくとも当分の間は」

以下略



49:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:28:26.82 ID:XKRiySpR0

「そう悲観することもあるまい。今は戦時中だしどこで何が起こるかわからん。
 何かの手違いで貴様が海軍に招聘されるような事態もあるやも知れん。そうなれば沈黙を守る理由もなくなる」

「縁起でもない。外様が呼び出されるのは内部が壊滅的にがたついたときだけでしょうに」
以下略



50:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:32:16.86 ID:XKRiySpR0

「さもなくば、お偉方に目をつけられると?」

「今現在、艦娘たちが複数の基地に分散配置されているのは、表向きは地方の防衛強化という理由だが、造反を警戒してのことでもある」

以下略



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