45:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2015/08/21(金) 23:15:57.28 ID:XKRiySpR0
「彼女たちが上から重用されることで、兵士たちとの軋轢が発生すると?」
「少なからず反発はあると見ている。
逆に軽んじられれば、今度は無茶な作戦で使い潰されることにもなりかねんのだがな。
彼女たちの置かれた現状、立場は、安定しているようでなかなかに危うい」
「理解しました」
「だからこそ、将軍職から引きずり降ろされる前になんとかあの娘らが真っ当に扱われるよう算段をつけたかったのだが」
「心中お察し致します。あの……御大は、何のために、わたしと彼女を引き合わせたのですか?」
「それしきのことがわからんほど無能じゃなかろう」
「それは……まあ、薄々こうじゃないかという見当はつきますけれども」
老公が杯を置く。両腕を組む。神妙な顔つき。
「この先、深海棲艦との戦いはますます過酷なものになっていく。時に、犠牲を避けられないこともあるだろう」
紡ぐ言葉とは裏腹にそうあって欲しくないといったふうに目をつむる老公。
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