過去ログ - インコ、網戸、それから猫
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37: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/14(金) 16:55:13.72 ID:9XUzSbFIo

 こちらに背を向けて猫は寝そべった。
 見えなくなった顔が、どんな表情を浮かべているかはもちろんわからなかったけれど。
 まあでも言えることはあった。

「お別れしてもその子たちは君のことを忘れないだろうね」

 猫の耳がピクリと動いた。

「そうかな」
「うん。君の子たちはきっとぼくよりは頭いいだろうし」
「そりゃね」
「それに、こんなにお別れを惜しまれるくらい好かれてる子たちが、好いてくれていた親のことを忘れるなんてきっとできないよ」



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