過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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113:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:07:27.51 ID:G+niSgN10
「じゃぁ、優美子達に伝える内容はそんなもんでいいな?」

「ああ、頼む」

俺と葉山は、今夜行われる肝試しの最終打ち合わせをしていた。

「小悪魔衣装に巫女に、なんだこれ……。メイド服か?猫耳と、魔女の帽子……?」

小学校教師、照井さんが用意してくれた服装の数々は、まるでコスプレ大会に出演するかと思

うほどの奇抜なものだった。

「肝試し大会でも振り切るぜ!」

と、意味がわからないことを言い残してこの衣装を俺達に渡していった。

女子高生のコスプレ姿が見たかっただけじゃねぇのか……?

最後に、「コスプレの可愛さも振り切るぜ……」とか小声で言ってたし確信犯だろ。

隣にいて、そんな彼の頭をスリッパで叩いていた女性は一体誰だったんだろうか……?

「魔法使いって、お化けかなぁ……」

魔法使いの衣装を手にした戸塚がけげんな声を上げる。

「まぁ、大きいくくりでいえばそうなんじゃねぇか?」

「でも、怖くないよね」

「いや、大丈夫だ。十分怖いぞ?」

本当に怖い。いよいよ戸塚に本気で惚れそうだ。

「おにいちゃんおにいちゃん!」

ふと、後ろから背中をたたかれる。

「なにそれ、化け猫か?」

「たぶん……でも、かわいいでしょ?」

「ああ、世界一可愛いよ」

「むー、その反応ポイント低いよー……え?」

そんな猫の姿をした小町の頭を、雪ノ下が愛でるようにしてなでる。

その雪ノ下の恰好は、白い浴衣を着た雪女だ。……不覚にも見とれてしまった。

「あ、あの……雪乃さん?」

雪ノ下は今度はしっぽを触っている。

そして、コクリと頷く。それは何に対しての肯定なの……?

本当に猫好きだな、こいつ。

俺も猫の恰好したら……いや、そんなくだらない妄想はやめておこう。

「あなたが猫の恰好をするなんて、それは私に対する侮辱かしら?その腐った目をつぶしてし

まいたいのだけれど」とか、すごい笑顔で言われる未来が見えるもん。

「お前、その衣装なかなかにあってるな。何人か人殺してそうだわ」

「そういうあなたもゾンビがずいぶん板についているじゃない。初めてあなたに感心したわ」

えー、初めてなんですか……?しかもそれ絶対感心してない。

「ああ、なんなら味方のドラゴンが死んだら墓地から復活するレベル」

「たとえが全く分からないのだけれど……」

と、そんなやり取りをする俺達の耳に、『うーん、うーん』という声が聞こえてきた。

小悪魔の恰好をした由比ヶ浜だ。

いろいろなポージングをしていて、初めてコスプレ大会に参加する人みたいだ。

「忙しいやっちゃなお前は」

「あ、ヒッキー。その……どう?」

「少しでも変だったらとことんからかってやろうと決めてたんだがな。そうできなくて残念だ」


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