過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
1- 20
133:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:19:31.69 ID:G+niSgN10
「ひ、ヒッキー。そんな言い方ひどいよ」

「で、何なんだこのカードは」

由比ヶ浜の言葉には答えず質問する。二枚のカードには一枚ずつ翼が描かれており、それぞれ

対になっている。

絵柄の上には、『Survive』と書かれている。

「んー、雪乃ちゃんからの預かり物?」

「ふざけるな」

「雪乃ちゃんと仲良くしてくれてるお礼かな」

「……なんであんたがこのカードを持ってる」

「フフ、内緒」

「なにが、目的だ」

「それも内緒」

俺が彼女を睨むと、彼女はへらへらと笑って続けた。

「ガハマちゃーん、比企谷君が怖いよー」

「……」

由比ヶ浜も何も答えず、ただ陽乃を見つめる。

「もー、二人して怖いなー。しょうがない、教えちゃおっかな……」

言葉を告げる前に、彼女はわざとらしいため息をついてみせた。

「二人は、ライダーバトルの邪魔をしてるでしょ?」

「当然だ、殺し合いなんて続けさせてたまるか」

「だ・か・ら、お姉さんからのプレゼント。このサバイブカードを使えば、すっごく強くなれ

るんだよ。このカードがあれば、ライダーバトルに勝ち残れるよ?」

「そんなつもりはないと言ってるだろうが」

「どんな願いもだよ?ま、少しでも戦ってくれるようにっていう配慮かな。それが理由」

言って彼女は再び笑った。

「……陽乃さん」

それまでひたすら沈黙していた由比ヶ浜が口を開いた。

「あたしは、たとえどんな力を手に入れても、絶対にライダーバトルを止めますから」

「フフっ、おもしろいなー二人とも。流石雪乃ちゃんのお友達だよ。でも、そんなことも言っ

てられなくなるかな」

「どういうことだ?」

俺の質問には答えず、彼女は手にしていたペットボトルの水を地面にこぼした。

「何のつもりだ?」

「まぁまぁ、見てみてよ」

言われたとおり、たった今できた水たまりを眺める。

するとそこに、一人の人物が映った。

「え?」

それは、意外な人物だった。いや、人物、といういい方は少し語弊があるかもしれない。

それは、変身後のライダーだった。

「お、俺……?」

その姿は、俺が変身するライダー龍騎に瓜二つだった。シルエットなどは全く同じで、体の色

が少し違う。俺のメインカラーは赤だが、そいつの色は真っ黒で、目だけがあやしく赤く光っ

ていた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice