過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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162:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 23:01:14.44 ID:7YfIX9WR0
「「Swword Vent」」

城廻の召喚機が発した音声は、今までに聞いたものとはいくらか違うものだった。

彼女が出現させたのは、ギザギザに刀身がとがった剣。

俺のドラグセイバーよりもはるかに大きく、少しつばぜった後、だんだんと押されていく。

このままでは押し切られると判断した俺は、とっさに後ろに下がる。

しかし彼女の追撃が俺の顔をかすめる。

強い……。

「Strike Vent」

さらに距離をとり、龍頭の武器、ドラグクローを呼び出す。

城廻がこちらに走ってくる。

今俺は、逃げてきたままの姿勢なので、彼女に対して背中をさらしている状態だ。

もう少し、もう少し、もう少しっ!

極限まで引きつけて、振り向きざまに炎攻撃を放つ。

「ドラグクローファイヤーッ!!」

「ガァアァァァッ!」

腹に思い切り衝撃と炎攻撃を受けて、彼女の体がゴムボールのように吹き飛ぶ。

剣を落とし、あおむけに倒れている。

俺は黙って、ミラーワールドを去ろうとした、その時だ。

「Accel Vent」

それは、本当に一瞬の出来事。

一秒にも満たないはずだ。

そのわずかな時間の中で、彼女は武器を拾い、そして、俺の腹部にそれを突き刺した。

「かはっ、はっ、ぁぁっ……」

「油断したみたいだね。これで、終わりだよ」

まだ、まだ俺は[ピーーー]ない。

ほとんど無意識のうちに、俺は一枚のカードを取り出した。

召喚機にそのカードを近づけるとドラグバイザー(召喚機)の形が変わり、新たな武器となる。

そして、俺の周囲を灼熱の炎が包んだ。

俺は静かに、新たな召喚機「ドラグバイザーツヴァイ」にそのカードを入れる。

そしてそれは、今までよりも少し高い機械音で告げた。

「Survive」

俺の全身を包んだ炎がはじける。

その瞬間に、体中に、言葉では表現できないほどのエネルギーがほとばしる。

変化は体にも及び、全体的に金色の装飾が施され、頭部からは触覚のようなものも生えている。

そしてもとあった赤は少し黒みがかった深紅の色となった。

「これが、サバイブ……」

「……?どんなトリックか知らないけど!」

城廻が剣での攻撃を仕掛けてくる。

「はぁっ!」

相手の攻撃が到達する前に、召喚機で手首を殴りつけ、攻撃を止める。

彼女の剣が空中に舞う。

「今度はこっちの番だ」

「Swword Vent」



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