過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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163:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 23:02:05.12 ID:7YfIX9WR0
カードをスキャンすると、ドラグツヴァイから鋭い刀身が伸びた。

「たぁっ!」

がら空きになった敵の懐を切りつける。

それほど力を入れたつもりはないのだが、城廻は勢いよく吹き飛ばされた。

「これは、なんて力だ……」

「Shoot Vent」

ドラグツヴァイの刀身が収納され、かわりに口の部分が開く。

そしてドラグレッダーが現れ、俺の後ろで攻撃態勢をとる。

と、その途中、ドラグレッダーがまるで脱皮するかのように装甲(?)をパージし、俺同様金

色の混じった新たな姿になった。

驚いてアドベントカードを確かめると、その名は「ドラグランザー」というらしかった。

「……いくぞ」

ドラグランザートドラグツヴァイ、二つの口から同時に灼熱の炎が発射される。

「ウワァァアァァッッ!」

城廻は攻撃を受けて倒れた。

何とか立ち上がろうとしているが、それすらままならない。

(殺せ!殺せ!殺せ!)

頭の中で再び声がこだまする。

そうだな。こいつは自分の役目も果たさず人を責めてばかりだ。

それに、雪ノ下陽乃の仲間だ……。

「Final Vent」

ドラグランザーが再び炎を吐き、空中に舞い上がる。

俺もジャンプしてそれに飛び乗る。

「終わりだぁぁっ!」

ドラグランザーの腹部から車輪のようなものが出て、バイク型に変形する。

ドラグランザーは炎を吐き続ける。このまま引き倒す!

「うおぉぉぉぉっ!」

もう少しでとどめの一撃が炸裂するという、その時だ。

「キィィィイイイィィッッ!」

鼓膜を突き破るような、耳障りな超音波。

これは……。

ダークウイングに背中を預け、飛翔している仮面ライダーナイト、雪ノ下雪乃が俺と城廻の間

に立ちふさがった。

「雪ノ下……?」

俺はあわてて攻撃を中断する。

「戦いを邪魔してごめんなさい。……でも、文実の現状に腹を立てて彼女を倒そうとしている

というのなら、それは倒すべき相手が違う。糾弾されるべきは、私よ」

「違う!お前のせいじゃない!雪ノ下、陽乃の」

「それも、私の責任だわ。私にもっと力があれば、姉さんの妨害を阻止することができた。そ

れに、彼女が文実、文化祭を壊そうとするのは、私がいるからだもの。……だから、あなたが

戦うべき相手は、私だわ。あなたがやるというのなら、私は誠心誠意、全力を持ってあなたと

戦う」



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