過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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194:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 12:49:56.44 ID:AuVSUEXb0
「ん、なにそれ」

「じゃじゃーん!ハニト―だよ!」

パンだった。一斤丸々の食パンだった。

それに生クリームやらチョコやらが塗りたくられている。

色々トッピングはあるが、ようはこれただの食パンだな。

「はいっ!」

にこにこ笑って、手でちぎったパンを俺に渡してくる。

あ、素手でやっちゃうんですね。別にいいけど。

「まいう―!」

いつからお前は[ピザ]芸人になったんだよ……。

食パンを食べるその顔は幸せそうだ。甘いもの好きなのかな。

そんな表情を見ていると、俺もこれが美味い物のように見えてくる。

少しだけワクワクしながら口に入れた。

……パンだ。まぎれもねぇ食パンだよ。しかもなんか硬いし、中まで蜂蜜しみてないし……。

これをうまそうに食う由比ヶ浜の味覚が信じられない。

料理もだめなら舌もか……。

「うっまぁ!」

俺の視線も気にせず彼女は次々と平らげていく。

そんな由比ヶ浜を見ていると、批判する気にもなれない。

彼女が食べ終わるのを見計らって、俺は口を開く。

「そういや、これいくらだった?」

「あ、いいよいいよ。別にこれくらい」

「そういうわけにはいかねぇだろ。俺は養われる気はないが施しを受けるつもりはない!」

「ど、どう違うの?」

「ばっか全然違うだろうが、いいか、そもそも」

「あ、じゃぁ私がヒッキーを養ってあげるよ!」

「お前はバカであんま稼げなさそうだから断る」

「理由がひどすぎるっ!?」

「ま、つーわけで半分ちゃんと出すから」

「も―、ヒッキーめんどくさいな―。じゃぁ今度なんかおごって?それならいいでしょ?」

「えー、こういうのあんま伸ばしたくないんだけど……」

それは、友人として言った言葉ではないだろう。だからこそ、その距離感を測りあぐねてしま

う。

「いいから!決定!」

「……ヘイヘイ、わかったよ」

いつもなら断るところだが、今日は皆が羽目を外す文化祭だ。

だからこのくらいは、な……。

文化祭も二日目を迎えた。

生徒たちだけで行われた一日目とは違い、今日は近所やら他校の生徒やらも来る。

当然、その分だけトラブルも多くなる。

よって、今日は末端の俺も文実として終日駆り出されることになる。

そんな俺の仕事といえば、記念撮影だ、。

各クラスの出し物や観客の様子を撮影する。


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