過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 12:53:42.37 ID:AuVSUEXb0
「予算とかが違うだけだろ。やろうと思えばお前らだってできると思うぜ?」
「うーん、確かにそうかもね。じゃ、お兄ちゃん、小町いろいろ見てくるから」
言うが早いか、小町はとっととどこかに行ってしまった。
小町は周囲とのコミュニケーション能力もかなり高いが、それでいて単独行動をこのむ方でも
ある。
下の子特有の容量の良さが彼女にはある。俺というキングオブぼっちを見て育ったからか、そ
のメリットデメリットを正しく理解しているように思う。
そして、ぼっちであることのメリットと集団にいることのメリットを上手に使いこなしている。
小町の役に立てたのならば、俺のぼっちライフも悪くなかったのだろう。
まぁ、兄弟・姉妹にもさまざまな形がある。
俺のように、一般的にいえば失敗作と言える兄であれば、彼女の気も楽だっただろう。
むしろ小町の為にあえてダメ人間になったまである。
俺のような人間となら、比較されても苦ではないだろう。
だが、俺が度を越して優秀であったならどうだっただろうか。
そんなことを考えたのは、視線の先に彼女の姿を認めたからだろうか。
どんなに周りに人がいても一目でそれとわかる。
雪ノ下雪乃は一つ一つの教室を見回っているようだった。
その相貌は常よりもいくらか暖かい。
経緯はどうあれ、自分のやったことの結果が出ているのだからそりゃぁ暖かくもなるだろう。
委員長の相模は何も仕事をしなかったのだから、この成果は彼女一人の物といえる。
彼女でなければ、文実はいつまでもダラダラとして、この文化祭をぶち壊しにしていただろう。
それに、葉山隼人と雪ノ下陽乃の妨害工作を乗り越えてみせた。それは間違いなく、彼女の力
だ。
と、彼女は視界に俺を捉えたらしい。
よ、と俺は軽く手を上げる。
すると、その視線が冷気を帯びた。
なんでだよ……。
胡乱なまなざしのままで、彼女はこちらに寄ってきた。
「今日は一人なのね」
「俺は基本いつでも一人だ」
あれ、こんなことさっきも言った気が……。
「ところで、何をしているのかしら」
「仕事だよ。見りゃわかんだろ」
「わからないから聞いてるのよ」
わからないのか……。ちょっとショックだよ。
が、よく考えれば今は対して何かをしているわけでもなかった。
「で、そう言うお前は?見回り?」
「ええ」
「クラスの方はいいのかよ」
「私に文実を押しつけておいてそちらまで手伝えというのはおかしな話でしょう」
こいつも俺と同じ感じだったのか。
「それでは、私はこれで」
「ああ、じゃぁな」
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