過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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203:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 12:58:08.49 ID:AuVSUEXb0
「はい、わかりました」

「比企谷君、こんな言い方はあんまりよくないんだけど、信じてる」

「ヒッキー、任せたよ!」

「比企谷君、私の、ゆう、友人として……失敗は許さないわ」

火野先生、由比ヶ浜、雪ノ下、三者三様のエールを受けて俺は歩き出す。

それから火野先生はゆっくりとステージへ向かっていく。

スポットライトの当たるその場所は、俺の居場所じゃない。

薄暗い出口から続く、人気のないその道こそは俺の立つべき舞台。

仮面ライダー龍騎、比企谷八幡の独り舞台だ。

「You count the medals 1,2、and 3

Life goes on! Anything goes!Coming Up OOO!

いらない持たない夢も見ない、フリーな状態、それもいいけど

運命は君、ほっとかない。結局は進むしかない。

未知なる展開Give me energy

大丈夫、明日はいつだってブランク!自分の価値は自分で決める物さ!

OOO!OOO!OOO!カモン!」

火野先生の歌い声と、観客達の歓声が聞こえてくる。

どうやら出だしは好調のようだ。

今この時間、校舎に人影はほとんどない。

どの道すぐにエンディングセレモニーが始まるから、最後にみんなでひと騒ぎしようと考えて

有志ステージを見に行く人が増えるというわけだ。

こうして人が減ったのは相模を探すのには好条件だ。

だが、だからと言って色々な場所に行くことはできない。

身体を限界以上に速く動かすこともできない。

高速化できるのは、思考のみだ。

ぼっちが他に誇れるものは、その深い思考だ。

本来他人とのコミュニケーションに使われるべきリソースをすべて自己の中で完結させるため、

やがてその思考は哲学ともいえるレベルにまで達する。

その思考を全て費やして、あらゆる可能性を模索し、反証を繰り返す。

その中で否定しきれなかった物を、全力で立証していく。

それをひたすらに繰り返せば、おのずと解は出る。

今相模は一人でいるはずだ。ならば、その思考を読めばいい。

なんせぼっちに関して言えば、俺はベテラン中のベテランだ。

なめんじゃねぇ。 

相模はその能力からは考えられないほどに自意識が強い。

一年時では派手なグループに属していて、その環境、序列になれてしまった。

だが、二年になってからは三浦という女王によってその立場を失ってしまった。

その事態が彼女にとって面白いはずがない。かといってそうした階級意識は自身でどうにかで

きるものではない。

さればこそ、自分より下の階級の者を求める。

せめて二番手のトップになろうとする。そして、それには成功したはずだ。

だが、一度上げた生活レベルを戻すの至難を極める。それは、スクールカーストにおいても同

様だ。


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