過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
1- 20
285:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 13:48:33.84 ID:AuVSUEXb0
「何がだ?」

「君がそんなふうに謝罪や感謝の言葉を言うことがだよ」

「お前は俺を何だと思っていたんだ……」

「知らないよ。君のことなんて、何も知らない。だって、教えてくれなかったでしょ?」

「ま、そりゃそうだな」

「でも……」

「でも?」

「これからは少しずつ、知っていくよ。あなたが教えてくれないなら、自分で考えればいいこ

とだから」

「ご自由に」

「うん、じゃぁそうするね。……それで、選挙のことなんだけど……」

「すまん……まだいい案が浮かばない。というか、あいつらがそれを許してくれそうにないか

らな」

「また自分を犠牲にするつもりだったの?」

「あいつらと同じことを言うんだな。別に犠牲とかじゃない。それが一番合理的だってだけだ」

「理屈だけで動けないのが人間だよ」

「……言うじゃないか」

「人は成長するんだよ。知らないところで、君の周りの世界は変わっていく」

「成長かどうかは別として、その意見にはおおむね同意だな」

「やっぱり意外だよ、君が私の意見に賛成するなんて」

「だからお前は俺を何だと思ってる……俺は俺が正しいと思ったことをするだけだ」

「まるで正義のヒーローだね。愛と勇気だけが友達だっけ?」

「そんなんじゃねぇよ。それに、少しだけだが友達はいるよ」

「そっか……そこにわたしは入ってるのかな?」

「愚問だな、つーか、わかりきってること聞くんじゃねぇよ」

「でも、私は比企谷君と仲良くなりたいと思ってるよ?」

「そりゃどうも……んで、だ。そろそろどうするか決めないといけないんじゃないか?」

奉仕部部室で俺は二人にそう言った。

「そうだね……」

「考えならあるわ」

「なんだ?」

「私が、会長選挙に出るわ」

「ゆきのん……」

「それはお前が俺に言った、自分を犠牲にするって奴じゃないのか?」

「そうだよ、それに……奉仕部はどうするの?」

雪ノ下は責任感の強い人間だ。成り行きでなったとしてもその職務を全うするだろうことは想

像に難くない。

「第一に、私は決して自分を犠牲にするわけじゃない。そして奉仕部は……」

一呼吸おいて、彼女は続ける。

「だから、私と一緒に生徒会役員をやってくれないかしら」

「「え?」」

「……正直なところ、以前からやりたいとは思っていたの。だけど確かに、奉仕部との両立は

難しいとは思うわ。それは文化祭の時にわかったし……だけど、あなた達と一緒なら……」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice