過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
1- 20
310:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 14:01:42.09 ID:AuVSUEXb0
「なっっ……」

それらのモンスターはビルなどの建造物、そして地上の人々を襲い始めた。

ひっきりなしに悲鳴が響く。

「ワァァァァァッッ!」

「いやぁぁぁあっ!だっ、誰か助けてっ!」

「いやだ!死にたくないっ!」

「これは……」

雪ノ下も驚嘆の声を漏らす。

俺達が二人立ちすくんでいると、勢いよく部室のドアが開いた。

現れたのは、火野先生、異世界のライダー、仮面ライダーオーズだ。

「比企谷君っ!雪ノ下さん!大丈夫!?」

「え、ええ。私達はライダーですから」

「はぁ……よかった」

先生が安堵の声を漏らす。

「でも、なんでここに?心配してくれるのは嬉しいですけど、他の生徒達を助けないといけないんじゃ……」

「今日見た君達の顔がいつも以上に真剣そうだったから、何か君たちにとって重要なことが起こるんじゃないかって思って。それを見届けたくてね。
それと……こんなこと立場上言っちゃいけないんだろうけど、さ。傷つき、苦しんでいる人は世界中にいる。
でも俺は、最初に君達を助けたい。そう思ってるから、かな」

「先生……」

「こんな時まで、変わらないんですね……だけど、ありがとうございます。勝ってきます、そしてまた、あなたに会う。将棋もチェスも負けっぱなしじゃ、私の気がすみませんので」

「うん、こっちのことは俺に任せて行ってきて。これでも一応、別の世界を救ってきた……仮面ライダーだからね」

「先生一人じゃ無理なんじゃないの?」

開きっぱなしだったドアから、二人の人物が現れた。

川崎沙希と、その弟川崎大志だ。何故かそれぞれ塩ラーメンと味噌ラーメンを持っている。

「川崎、さん……?どうしてここに?」

「どうして、ね。こんなモンスターどもに好き勝手されちゃ困るから、かな」

彼女がそう言うと、どこからともなくバッタの形をした小さなロボット(?)が現れ、二人の手に飛び込んだ。

「仮面ライダーだからっすよ、お義兄さん。そして……太陽を穢すのは、俺達の役目です」

「お前も……後、お前に義兄さんと呼ばれる覚えはない」

「手厳しいっすね……」

つーかこいつ、小町に結構こっぴどく振られたと思うんだけど……。

「そんなの屁でもないっすよ。俺の見た地獄は、そんなもんじゃない……でも、地べたを這いずり回ってこそ、見える光もある」

「大志、聞かれてもないのにべらべらしゃべるな」

「悪かったよ、兄貴」

兄貴?姉貴だよね?

「この戦いが終わったら、麻婆豆腐作ってくれないか?俺、兄貴の麻婆豆腐、もう一度食べてみたい」

「戦いが終わったら、ね。今の私達に、豆腐は眩しすぎる」

い、意味がわからん……。

「そうだね、全て終わったら、みんなでおいしい物を食べよう。その為にも、一人もかけずに、生き残ろう」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice