過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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309:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 14:01:14.10 ID:AuVSUEXb0
「あ、心配しないで?サバイブを使えなくなった君達を倒そうだなんてつまらないことは考えてないからさ」

俺の考えを見透かしたかのように、笑いながら彼女は言った。

「なら、どういった要件かしら?」

「ん、勝負の時間を伝えにきたんだよ。私とあなた達の、ね」

それはつまり、ライダーバトルが終わる時、ということだ。

「今日の夜七時、場所は、総武高校の校門前で。それでいいよね?」

俺達に拒否するという選択肢はない。

もしこれを断れば、陽乃は俺達を各個撃破で倒そうとするだろう。

そうすれば、勝ちの目はまずない。

雪ノ下は以前一度だけ勝利をおさめたが、それは相手が油断していたからこそできた不意打ちのようなものだ。

そして陽乃は今回、一切の油断なく全力で俺達をつぶしにかかってくる。

ならばなぜ陽乃は俺達の共闘を認めるか。

それは戦闘中にミラーワールドからもう一人に助けを求めることを見越してのことだろう。

途中で相手の戦力が増えるくらいなら、最初から俺達の戦力を合わせた上で作戦を立てる。

純粋な戦闘力は、俺達二人より奴一人の方が強いから彼女にとってはそれでいいのだ。

「わかったわ。終わらせましょう、私たちの戦いを」

雪ノ下のその言葉は、ライダーバトルのみを指して言ったのではないだろう。

幼いころから絶えることがなかった雪ノ下姉妹の争いに決着をつけようと言っているのだ。

「そうだね。結果がわかりきっているのがちょっと残念だけどね。あ、それは今までもか」

「ふふ、どうなるかしらね」

陽乃の露骨すぎるその挑発を、雪ノ下は満面の笑みで返して見せた。

授業が終わり、奉仕部での活動終了時間を迎えた午後7時。

今日は、由比ヶ浜は用事があるとかで先に帰っていた。

陽乃との戦いに万全の状態で臨めるので、このことは助かった。

と、その時。

―キィィィィィィッッ!―と。

鏡の中から聞き慣れた不協和音が響く。

次の瞬間、

「「「グゥォォォォォッッッ!」」」

咆哮を上げながら、無数のモンスターが現実世界に湧き出てきた。

「なっっ!?」

今までもとんでもない数だったが、今回はそれとも比べ物にならない。

ありとあらゆる鏡から、次々と。

千を超えるモンスター達が、たちまち空を覆い尽くす。



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