過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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35:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 22:00:39.76 ID:lyWeeGpg0
出来上がった雪ノ下のクッキーはとてもうまかった。

「もうこれを渡せばいいんじゃねぇの?」

「それじゃ意味ないじゃない。さ、由比ヶ浜さん、やってみて」

「うん!」

そして、二回目の彼女の挑戦が始まった。

「そうじゃないわ、もっと円を描くように……」

「違う、違うのよ、それじゃ生地が死んじゃう」

「由比ヶ浜さん、いいから。そういうのはいいから。レシピ以外の物を入れるのは今度にしま

しょう」

「うん、だからね、それは……」

あの雪ノ下が困惑し、疲弊していた。額に汗が浮かんでいる。

何とかオーブンに入れた時には、肩で息をしていた。

「なんか違う……」

焼きあがったクッキーを見て由比ヶ浜が言う。食べてみると、雪ノ下が作ったものとは明らか

にレベルが違う。

「どうすれば伝わるのかしら……」

雪ノ下は持つ者ゆえに、持たざる者の気持ちがわからない。優秀な人間は教えるのもうまいと

いうのはただのまやかしだ。あやかしだ。あやかしがたりだ。みんな買ってね!

「フッ!」

「あら、何かしら比企谷君。喧嘩を売っているの?」

「いやいや、お前らのやってることがあまりにもバカらしくてなぁ。思わず笑っちまったんだ。

わりい」

「なんかムカつく!」

「まぁ見てろよ。俺が本物ってやつを教えてやる」

「そこまで言うからには、たいそうなものができるんでしょうね。楽しみだわ」

雪ノ下が完全に冷たい目をしていた。

「ああ、十分後にここにきてくれ。格の違いを教えてやるよ」



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