過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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45:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 23:02:41.33 ID:lyWeeGpg0
「んだよ。何か用か」

「いえ、少し言いたいことがあってね」

「え?この子達、比企谷の知り合い?」

永山が素っ頓狂な声を挙げる。

「あ、どうも。俺、永山智っていうんだ。比企谷の、友達です。えっと、バスケ部で、キャプ

テンやってるんだ」

汚い笑みを浮かべて、さりげなく雪ノ下の肩に手を置こうとするのを、彼女はパシリとはじく。

「あなたの名前なんてどうでもいいわ。それと、彼をあまり馬鹿にしないことね。友達は少な

くても、あなたのようなクズを味方にする人ではないわ」

永山の笑顔が崩れる。

「それと、随分彼に言っていたみたいだけど……彼は、あなた達が見下していいような人じゃ

ない。ねぇ、あなた」

雪ノ下が折本へと話す対称を変える。

「自分に思いを寄せてくれた人を貶めるなんて、恥ずかしくはないの?でもまぁ、報いは受け

ているようね。こんなクズを恋人にしているんだもの。これ以上にない辱めだと思うわ。ご愁

傷さま。見る目がなかったのね。彼を選んでいれば、もっとましだったはずなのに。でももう

遅いわよね、今の彼は、本物を見分けることができるもの、あなたのような人を選ぶはずがな

いわ」

「てんめぇぇぇっっ!!」

散々にこきおろされた永山が雪ノ下に殴りかかる。

「キィィィィッッッ!!」

再び現れた蝙蝠のモンスターが、主人への攻撃を止める。

「な、何だ今の!!ば、化け物だ!化け物が出たぞぉ!」

周りにいた客が騒ぎ出し、どたばたと店から去っていく。

あとには、俺達だけが残った。

「な、何なんだよお前ら。意味わかんねぇよ」

すると、今まで黙っていた由比ヶ浜が口を開いた。

「ねぇ、あなたたちは知らないと思うけど、ヒッキーはね、とってもすごい人なんだよ。自分

が傷ついても、人を救っちゃうような、そんな人。普段はそっけない態度をとって、周りに興

味なさそうにしてても、一度も会ったことないような人を、命をかけて守ってくれるような、

そんな人」

……。違う、違う。俺は、お前らにかばってもらえるような、そんな立派な奴じゃないんだよ。




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