過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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54:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 23:07:05.63 ID:lyWeeGpg0
彼女の眼に涙が浮かぶ。

「いいんだ。もう。あの事故がなくても俺はどうせぼっちだったしな。それに……いまは、お

前らがいるから」

恥ずかしい。なんて恥ずかしいセリフだろう。言ったあとで後悔する。こんなの俺じゃねぇぞ。

「ヒッキー……」

だがまぁ、その笑顔が見れたんならよしとするか。

「ま、気にすんなよ」

「ありがと」

「……比企谷君、由比ヶ浜さん。私もあなたたちに、言っておきたいことがあるの」

「ん?なんだ?」

「由比ヶ浜さんの犬、比企谷君を轢いてしまったのは、私の家の車なの」

「雪ノ下……」

そうだ、こいつのおやじ、建設会社の社長で、県議会の議員だったっけ。

「でも、それはゆきのんのせいじゃないよ!車道に走って行ったサブレが、、そのリードを放し

た私が悪いんだし」

「だけど……。やっぱり、加害者は私よ」

「それに、ゆきのんは乗ってただけで、運転してなかったんでしょ。なら、ゆきのんは悪くな

いよ」

「ねぇ、ヒッキーはどう思う?」

「雪ノ下も由比ヶ浜も自分が悪いっていう。俺も、自分に悪いところがあると思ってる。なら、

全員が同じように悪いってことでいいじゃねぇか。それで、これからやり直していけばいいだ

ろ。これから過ごす時間の方が長いんだから」

「ヒッキー……」

「比企谷君……」

「そういうことで、いいんじゃねぇか?」

「あなたが、そういうなら」

「うん、わかった」

「よし、んじゃぁそういうことで。さて、んじゃぁこれからどうする?三人でどっかいくか?」

「うん!そうしよう!」

「私、そういうのは経験がないのだけれど……。あなたたちとなら、楽しく過ごせそうでわ」

「じゃぁ、決まり!」

なんだ、以外と俺の青春ラブコメも間違ってねぇじゃねぇか。

「おいーっす」

「ヒッキー、やっはろー」

「あら、今日も来たのね」

「んだよ。文句あんのかよ」

「よくわかったわね、その通りよ」

あの日以来、俺の奉仕部へ向かう足取りは軽い。

居心地がいい。まさか学校でそんなふうに思える場所ができるなんてな。

キイイイイィィィン!

「モンスターか」

「行きましょう」



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