過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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76:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 23:20:28.75 ID:lyWeeGpg0
「は?俺は一人でしかやったことねぇぞ?」

「あ、あー……。ごめんなさい」

「お前わざとやってない?」

「わざとじゃないもんっ!」

と、その時昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

「もどろっか」

戸塚が言って、由比ヶ浜がそれに続く。

それを見て少し不思議に思う。

教室が同じなんだから一緒に行くのが当然なんだと。

そしてふと、自分たちのことを思う。

俺達奉仕部は、向かう場所は一緒なのだろうか……と。

数日の時を置いて、再び体育の時間がやってきた。

度重なる一人壁打ちの末、俺はすでにテニスをマスターしつつあった。(ただし一人専用)

今日もけなげに一人練習に打ち込んでいると、

とんとんと肩をたたかれる。

振り返ると、頬に誰かの人差し指が当たる。

「あはっ、ひっかかった」

可愛い笑顔を浮かべるのは戸塚彩加その人である。

えー、何この気持ち。恋かな?ピンときたら、セイ、恋かなえって!

これが男じゃなかったら告白して振られるとこだった。

よかった、戸塚が男で。

「どした?」

「うん、今日ね、ペアの子が休みだから、よかったら僕と組んでくれないかな?」

そう言われて断る理由は俺にはない。

「じゃぁ、始めよっか」

戸塚はテニス部だけあってそれなりに上手い。

壁相手に会得した正確な俺のサーブを受けて、正面に正確にレシーブしてくる。

何度もやっているうちに、単調に感じたのか戸塚が口を開く。

「やっぱり比企谷君上手だねー」

「相当壁打ちしたからなー、テニスは極めたー」

「テニスじゃないよー、それはスカッシュだよー」

他愛もない話をしながら、戸塚とのラリーは続く。

他の連中が打ちミスなどしてとぎれとぎれになる中、俺達だけが長いこと続いていた。

「少し、休憩しよっか」

「おう」

二人で地面に座る。なんでお前は俺の隣に座るんだ?なんか距離近くない?近くなーい?

「比企谷君に、ちょっと相談があるんだけど」

「なんだ?」

「うん。うちのテニス部って、すっごく弱いでしょ?それに人数も少なくて……。人が少なく

て自然とレギュラーになるから、モチベーションも上がらないし……」

「なるほど、な」

頷ける話だ。弱い部活にはありがちなことだ。



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