過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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78:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 23:21:41.41 ID:lyWeeGpg0
雪ノ下が少しだけ胸を張って言う。しかしあれだな、貧乳の奴が胸を張るというのはそこはか

とない滑稽さがあるな。

「久しぶりに戦いたいのかしら……?」

こちらをキッと睨んでバックルを取り出す雪ノ下。やめてくださいおっかないから。ていうか

なんで俺の考えてることがわかんの?

「まったく……。言っておくけどね、人の価値はそんなものでは決まらないのよ」

「誰もそこまで言ってねェだろうが……。でもあれだよな、気にしなくていいもんでもないよ

な」

「なに?喧嘩売ってるのかしらゲス谷君?」

「だって考えてもみろよ。人間の雌のホルモンは胸から出るんだぞ?それが小さいってことは

問題なんじゃないか?」

「それは科学的根拠でもあるのかしら?あるのなら早く言ってみるといいわ。断じて気になる

なんてことはないけれど」

あれだよな、こいつ焦った時とかとにかくまくしたてるよな。

「普通の生物は尻からフェロモンが出るけどよ、人間は二足歩行だからそれを見れねェだろ。

あ、ちなみにこれは視覚に訴えかけるホルモンだからな?

で、尻以外にそのホルモンを出す場所として、人類は胸を選んだんだよ。だからそれが小さい

ってのはほっといていいことじゃないと思う」

「……なら、どうしろって言うのよ」

雪ノ下はぼそりとつぶやき、そしてそれを隠すようにして続けてる。

「ああ、だから比企谷君はいつも由比ヶ浜さんの胸をじろじろ見ているのね」

「そうだな、それも仕方ないことだよな。だからそんな非難の目で見られる覚えもないんだが」

「これは後で由比ヶ浜さんにも教えてあげないと」

「好きにしろ。こちとら好感度なんてドブに捨ててんだよ。いまさら誰にどれだけ嫌われたっ

て痛くもかゆくもないね!」

「やっはろー!」

そこに頭の悪そうな挨拶とともに由比ヶ浜が入ってきた。

と、その後ろに不安そうな顔をした人物が目に留まる。

「あ……比企谷君っ!」

瞬間、透き通っていた肌に血の色が戻り、花が咲くような笑顔を浮かべる。

「戸塚……」

トテトテと俺に近づいてきて、そっと俺の袖口を握る。

「比企谷君、ここで何してるの?」

「ん、部活だけど。お前はどうしたんだ?」

「今日は依頼人を連れてきたよ!」

戸塚に代わって由比ヶ浜が答える。

「やー、ほらなに?あたしも奉仕部の一員として?ちょっとは働こうと思ってさー。そしたら

さいちゃんが悩んでるみたいだから連れてきたの!」

「由比ヶ浜さん」

「ゆきのん、お礼なんて全然いいよー。部員として当たり前のことだから?」

そういう由比ヶ浜は言葉とは裏腹に自信満々といった様子だ。

「由比ヶ浜さん、別にあなたは部員ではないのだけれど……」



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