過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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87:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 22:51:01.53 ID:G+niSgN10
俺達は七人乗りの大型車に乗って目的地へと向かう。

ちなみに一番後ろの後部座席に男子三人で乗った。

材木座、スペース取りすぎ……。

「戸塚氏、お主もライダーらしいな」

「え?うん。材木座君も?」

「うむ!だが安心せよ!お主の身は我が守って見せる故」

「あは、ありがとう」

「でも材木座君、かなえたい願いがあるんじゃないの?」

「うむ、ラノベ作家になりたいと願おうと思ったが、それは自分の力でかなえてこそだと思っ

てな。我は人を守るためだけに変身するのだ!」

「甘いな、材木座。そんなことでは生き残れないぞ?」

突如、平塚先生が口を開いた。

「平塚、先生……あんたは、いったい?」

その声はとても冷たくて。俺に嫌な予感を感じさせるに十分だった。

未だその正体がわかっていないライダーが、現時点で二人いる。

一人は虎のモンスターと契約した仮面ライダータイガ。だが、この正体は十中八九葉山隼人だ。

そして、一切見当もついていなかった緑のライダー。重火器を多用し、俺と雪ノ下、由比ヶ浜

の三人がかりでも圧倒された戦士、ゾルダ。

もしかして、その正体は……。

「人のためなんて、そんな心意気では作家なんぞなれんぞ?もっと積極的にいかないとな!」

そういった彼女の声はすっかりもと通りだった。

だがそれを、決して認可しない人物がこの中に入る。

「このようなものに見覚えはありませんか?」

言って雪ノ下は、バックルを取り出す。

「ばっ、お前っ!」

「なんだそれは?まったく見たことがないな」

「こんなくだらないやり取り、やめませんか?平塚先生、いえ、仮面ライダーゾルダ」

「仮面ライダー?ハハ、雪ノ下まで興味を持っていたとはね。驚いたよ」

「ダークウイング!」

雪ノ下の声に呼応して、平塚先生の目の前のガラスの中にダークウイングの姿が現れる。

「……」

「驚いた様子がありませんね。普通なら……」

「やめろ雪ノ下。今の君たちでは、私には勝てないよ」

「……っ。やはり」

「せんせー、なんでそんな……?」

「人にはいろいろ望みがあるということさ。だが、今私は君たちと戦うつもりはない」

平塚先生が仮面ライダーゾルダ、か。

「さっきから皆さん何の話をしてるんですか?」

ただ一人事情を知らない小町が口をはさむ。

「ハハ、ちょっと材木座の厨ニごっこに付き合ってただけさ。なぁ、雪ノ下?」

「……ええ、そうですね」

「えー、雪乃さんがそういうことに付き合うなんて意外ですねー」

「……たまには、ね」



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