過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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91:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 22:53:54.51 ID:G+niSgN10
雪ノ下が再びため息を漏らす。

留美は葉山につれられるまま、グループの真ん中にいた。が、決して楽しそうには見えない。

楽しそうでないのは何も留美だけではない。自分達の中に彼女が入ってきた途端、他の奴らの

表情がけわしくなった。決してあからさまにさけたりはしない。とがめられるようなことはし

ない。

ただただ、空気で断罪を行う。

お前はこの空間にいらないのだと、その無言の圧力はある意味暴力よりもはるかにたちが悪い。

「本当に、くだらないわね……」

「それが人の本質だ。だから俺は、他人とのかかわりを極力排除してきたんだ」

「そうね」

「それでもあいつは、つながりを求めてるんだろうな」

「……どうかしらね。人の気持ちなんてわからないわ」

「そりゃそうだ。でも俺は、お前達といるのは悪くないと思ってるよ」

「そういうこと突然言わないでくれるかしら。怖気が走るわ」「ヘイヘイ、そりゃすいませんで

したね」

俺達が話している間に、チェックポイントの問題は解けたようだ。

振り返ると、またしても集団から一歩後ろを歩く留美の姿が見えた。

キャンプといえばカレーだ。

これは全国共通の認識といっても過言ではないだろう。

実際、ルーさえ入れてしまえばどんなものでもカレーになるのだから、すべての食材はカレー

の材料といっても差し支えないはずだ。

だから、誰が作ってもある程度の完成度は見込める。

そんなわけで、今晩の夕食はカレーです。

小学生に火のつけ方を教えるところから始まる。

「まずは私が手本を見せる」

言って平塚は新聞紙にさっさと火をつける。

その中に油をぶち込み、一気に火柱が上がる。

あっぶねぇな……。

唇にたばこをくわえ、ドヤ顔を浮かべる。

「ざっとこんなもんだ」

「慣れてますね」

「ま、大学時代にはよくサークルでキャンプやってたからな。私が必死に火をつけてる横であ

いつらイチャコラいちゃこらと……」

嫌なことを思い出したようで、静かにちっと舌打ちをする。



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