過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/30(日) 22:54:20.70 ID:G+niSgN10
「男子は火の準備、女子は食材の用意をしてくれ」
大丈夫?個人的な恨みで男女を引き離してない?
なんとなくの分担ではあったものの、カレーの下ごしらえが終了した。
これで俺達の分は準備完了だ。
飯盒をセットし、野菜をいためていると、三浦グループの一人海老名さんが、「野菜ってやおい
に似てる……卑猥」などと言っているのが聞こえた。
こいつ、腐ってやがるっ!
ちなみに彼女は三浦にぺちぺちと頭を叩かれていた。
周囲を見渡すと、煙が当たりにちらほらとみられる。
しかし、この段階になるともうやることがない。
「暇なら見周りでもして来い」
「えー……」
「いいですね、小学生と話す機会なんてほとんどないし」
「超面白そー」
なんでリア充ってこんなにアクティブなの……?
「でも、なべに火かけてるしな」
「そうだな、一か所だけにしとこうか」
な・ん・で・そ・う・な・る・の?
「じゃぁ俺なべ見てるから」
「気にするな。私が見といてやるから」
チッ、退路を断ちやがったな。
面倒臭い……。
小学生達のもとへ行くと、自分達のカレーがいかに特別であるかを熱心に語られた。
俺は早々に戦線を離脱したが、葉山達は和気あいあいとやっている。
さすが英雄様だな。
その英雄様は、橋でポツリと一人でいる少女に話しかけた。鶴見留美である。
「カレー、好き?」
「別に」
彼女はぼそりとつぶやく。そう、彼女はこうするしかなかったのだ。
肯定すれば『調子に乗ってる』となるし、すげなく答えても、『何様のつもり?』となる。
だから葉山が打ったのは悪手。
むしろあえてこのようなことをして留美を追いつめているとすら思える。
葉山は不穏な空気を今察したふりをして(俺の穿ち過ぎかもしれないが)、次はみんなに問いか
ける。
「じゃぁみんな、せっかくだから隠し味でも入れてみようか!」
聞いた者すべての注意を自分に向けるためのリア充特有のどこかうそくさい明るい声。
小学生達は、はいはいっ!と挙手しては思い思いの意見を言っていく。
「はいっ!オレンジ入れようよオレンジ!オレンジアームズ!花道オンステージ!」
なに言ってるんだあいつは……。
「あっ!レモンもいいかも!レモンエナジーアームズ!ミックス、ジンバーレモン!」
「あっ、でもパインも捨てがたい!パインアームズ!粉砕、デストロイ!」
先ほどからあほな発言を繰り返しているのは由比ヶ浜だ。
さすがの葉山の笑顔もひきつっている。
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