過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/30(日) 22:54:48.31 ID:G+niSgN10
「あのバカは……」
「ほんと、バカばっか」
そうつぶやいたのは渦中の人鶴見留美だ。
仲間外しにされてるんだから『渦中の人』はおかしいか。
「ま、世の中大概そうだ。早めに気付いてよかったな」
俺が言うと、留美は少し不思議そうな顔でこちらを見る。こいつ結構可愛いな。
しかし、値踏みするかのような視線はいささか居心地が悪い。
その視線に雪ノ下が割り込んでくる。
「あなたもその大概でしょ?」
「はっ、あまり俺をなめるなよ。大概やらその他大勢の中でも一人になれる逸材だぞ、俺は」
「そんなことを誇らしげに言えるのはあなたくらいのものでしょうね」
「そりゃお前だって同じだろうが」
俺達のやり取りを聞いて、留美が少し近づいてくる。
「名前」
「あ?」
「名前聞いてんの。普通わかるでしょ」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」
俺のギャグを無視して、雪ノ下は口を開く。
「人に名前を尋ねる時はまず自分から、最低限の礼儀よ」
「……鶴見留美」
「私は雪ノ下雪乃。そこにいるのは、ヒキガエルくんよ」
「おい、なんで俺の昔のあだ名知ってるんだよ。初めてあだ名つけられてそんなのでも喜んじ
ゃった当時の俺の残念さと一緒に思い出しちゃうだろうが」
「思った以上に悲惨な過去を持ってるのね……」
「で、結局あんたなんて言うの?」
「比企谷八幡だ」
このままでは小学生にヒキガエル呼ばわりされてしまいそうなので、俺はあわてて名乗った。
「で、こいつが由比ヶ浜結衣な」
「ん?どったの?」
近くに来ていた由比ヶ浜を指さす。
由比ヶ浜は俺達三人の様子をして、大まかな状況を把握したようだ。
「そうそう。あたしが由比ヶ浜結衣ね。よろしく、留美ちゃん!占いがしたい時は言って!あ
たしの占いはすっごく当たるんだー」
お前まだそんなこと言ってたのか……。
だが留美は、由比ヶ浜にはあまり興味がないようだ。
「なんかそっちの二人はほかの人たちと違う気がする」
二人、というのは俺と雪ノ下のことだろう。
「私もあのへんのとは違うの」
「違うって、何が違うんだ?」
留美はかみしめるように告げる。由比ヶ浜の顔つきが真剣なものに変わる。
「みんなガキなんだもん。私もその中で結構うまくやれてたと思うんだけど……。なんか、そ
ういうのくだらないって思って。一人でもいいかなって」
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