過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/30(日) 22:56:22.56 ID:G+niSgN10
葉山は何のアクションも起さなかったが……。
「ほんっとイライラする。あんた、今日で終わりなよ」
「あら。望むところね。あなたの汚い言葉を聞くのにはうんざりしてたの」
二人がバックルをかざし、変身しようとしたその時だ。
「ルァァァァッッ!」
けたたましい声をあげて、エイのモンスターが二体のモンスターの間を通り過ぎていく。
コブラと蝙蝠はそれぞれ少し後退し、わずかだが空間に余裕ができた。
「やめてよゆきのん!優美子!今はこんなことしてる場合じゃないでしょ!」
由比ヶ浜の必死の声に、二人はしぶしぶバックルをしまう。
「……ちっ!」
「……命拾いしたわね」
重たい空気が流れ、自然と皆散り散りになる。
見上げた夜空は、今にも雨が降り出しそうな曇天だった。
風呂から上がった俺は今、バンガローにいる。
俺、戸塚、葉山、戸部の四人の男子の相部屋だ。
「いやー、さっきの雪ノ下さんと優美子激熱だったわー」
「戸部、楽しそうに話すことじゃないぞ」
「わーってるよー。はー、俺もそろそろかねー」
言いながら戸部は、一枚のカードをクルクルと回している。
「アドベントカード!?」
そのカードに移っていたのは、見間違いようもない契約のカード。一瞬見ただけだが、レイヨ
ウ(牛と鹿の中間種のようなもの)のモンスターだった。
「あ、やべー。ばれちったか。ま、そういうことだから」
戸部はそう言ってへらへらと笑う。
これで、このキャンプ場にいるライダーは九人。
「いつかは比企谷君ともやるかもなー」
シュッシュッとシャドウボクシングをしながら、大したことでもないようにそう告げた。
「戸部君……」
戸塚も驚きを隠せない様子だ。
「ハハ、戸塚君もよろしく〜」
「戸部、そうやって場をかき乱すようなまねはやめろ」
「うぃーっす」
何とも言えない空気のまま、俺達は床についた。
「なぁ、好きな人の話しようぜ」
電気を消した数分後、戸部が口を開いた。
「嫌だよ」
葉山が意思のこもった声ではっきりと拒絶した。英雄様が珍しいこともあるもんだ。
「あはは、恥ずかしいよね」
「なんで!?いいじゃん!じゃぁ俺からいきまーす!」
ああ、自分が言いたかっただけか。
戸塚と葉山も少し笑ってため息をついた。
「俺、実はさ……」
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