過去ログ - いろは「先輩と、アフタークリスマス」
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6:名無しNIPPER
2015/08/16(日) 17:40:52.52 ID:HDGh0YhN0
翌日は予備校だったため、その翌日、生徒会室。本日から手伝いの具体的な話が進むことになっている。

今回のクリスマスイベントは、総武高校単独での開催だ。……まあ、去年ので懲りたよな。

開催は二週間後のクリスマスイブ。

内容は体育館で軽音部のライブ、吹奏楽部の演奏や演劇部の演劇、ビンゴ大会などが催されるらしい。文化祭の縮小版、テーマはクリスマスってところだろう。

……なんというか、無難だ。無難は悪いことではないし、むしろ推奨していきたいところだが、何か物足りなさを感じてしまう。

その旨を一色に伝えたところ、同意を示してくれた。

いろは「そうなんですよねー、なんていうか、町内会かよ!って感じですからねー。去年の反省を踏まえたとはいえ、若さが足りてません」

小町「お兄ちゃんが手伝ってくれるならプログラムも増やせますからね」

八幡「……去年みたいに小学校に頼るか?」

まったく、小学生は最高だな。ルミルミは卒業してしまっているだろうけど。

大志「結構遅くまでやるんでやめといた方がいいと思うっす」

小町「若きがさらに若きに頼って若さ補充って……」

いろは「若さっていうか高校生らしさっていうか……大人にもできないし、小学生にもできないことをやりたいですよね」

何その高いハードル。まあ、ハードルは高ければ高いほどくぐりやすいんだけど。

小町「高校生らしさかー……お兄ちゃんの高校生のイメージって言ったらなに?」

八幡「レッテル張りによる意識的な格差社会の自己保身」

いろは「うわー…………大志くんなんかない?」

八幡「ちょ、聞けよ、どういうことか聞いてくれよ」

大志「そうっすね……高校生になれば彼女ができるんじゃね?って思ってました」

ははっわろす。高校生で彼女ができる奴は中学時代からそれなりにモテていた奴だ。彼女を作る行動を起こせる奴だ。

つまり、高校生になったら彼女出来ないかなーとか言っている奴は高校生になったところで彼女はできない。Q.E.D.証明終了。

いろは「そっか、彼女かー。なら……うーん……」

そういって一色は思案顔になる。しかし、彼女云々からアイデアが出るのかね。出たとしてその案はまともなのだろうか。

いろは「愛の告白大会……ってどうですか。クリスマスですし」

いや、クリスマスってそういうものじゃないからね。ジーザス・クライストさんの生誕祭だからね。

誰だよ、最初にクリスマスをカップルで過ごす日とか言い出した奴。みんなに見栄張らなきゃいけなくなるじゃないか。

……いや、ぼっちだから見栄張る必要なかった。ダメージゼロだった。

大志「いいと思うっす。すげーロマンチックっす!」

八幡「……別にリア充のイベントにどうこう言うつもりはないが……これ最初の一人出てこなかったらうすら寒いだけで終わるぞ。一人出れば、日本人らしくぽつぽつ出てくるとは思うが」

小町「んー……なら、こっちで確保する?」

八幡「……部外者で用意できるならいいが、運営から出すのはやめておいた方がいいだろうな。その後の業務に支障が出るかもしれん」

いろは「なら、カップルのパートナーへの感謝みたいのも含めたらどうです?同じクラスのカップルに一番手お願いしますし」

小町「あー、なるほど。その後はある程度ハードル下がって、雰囲気にあてられて告白する人がでるかも」

八幡「まあ、内容はともかく、案としては悪くないな。仮に出なかったとしても、前半で誤魔化せる」

いろは「じゃあ、それでいきましょう」

そう言って一色は、一人の男子生徒に書面に起こすように指示しだす。……ってあれ去年の副会長じゃねーか。ステルスヒッキーも驚きのステルス性能だな。

いろは「じゃあ、先輩。タイムテーブル構成のために各部活に確認にいきましょう」

八幡「あいよ」

いろは「小町ちゃんと大志君くんは予算の確認と内訳を大雑把でいいから書き出しておいて。それから……」

一色が各々に指示を出す。去年の今頃は人に頼りっぱなしだったがしっかりと会長できてるじゃねーか。

その後、一色とともに各部活に顔を出す。コミュニケーションの部分は一色がやってくれたので、俺はそれをメモすればいいだけだった。



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