過去ログ - 八幡「想いを返す日」
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252:名無しNIPPER[sage]
2015/12/16(水) 23:04:07.82 ID:Ie1nAOfJo
乙です!


253: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:32:02.95 ID:ysYD3/IG0


×      ×      ×


以下略



254: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:33:17.06 ID:ysYD3/IG0

「……戸部の件か?」

「やっぱり知ってるんだね」

以下略



255: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:36:00.08 ID:ysYD3/IG0

海老名さんは笑みを浮かべてこちらに一歩近づくと、ごく自然に並んで座った。
陽の光に温もりを感じるようになった気候の中、テニスボールが行き交う音が心地よく響く。

「考えたのは本当。考えた結果が現状。それだけだよ」
以下略



256: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:37:54.62 ID:ysYD3/IG0

「やっぱり惜しいな、って思ったの」

「……前聞いたのと同じか」

以下略



257: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:39:31.88 ID:ysYD3/IG0

あるいは、告白の返事さえしなければ、少しくらいの間は今までと変わらず入れたのかもしれない。それが彼女の言うところの“延命措置”だ。

だがそれは、まごうことなく欺瞞だ。人の想いを踏みにじる行為だ。自分だけが一時の安らぎを得たいと願っても、相手という鏡映しが自らの首を絞め続ける。果たしてそれは延命措置と呼ぶには程遠いものだ。そのことを海老名さんはわかっていたのかもしれない。
だからこそ、彼女は早々に答えを出した。
以下略



258: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:40:55.78 ID:ysYD3/IG0
何を頑なになってるんだと、右隣の彼女を見やればレンズ越しに目が合った。海老名さんは寂しげに笑むと、すくっと立ち上がってスカートに付いた塵を払いはじめる。

「後悔ってさ」

「?」
以下略



259: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:43:23.34 ID:ysYD3/IG0

「でも、告白された時は……少しだけ嬉しかったかな。それも考えるって言った理由のひとつだと思う」

潮風を含んだ柔らかい風が吹いた。それが話す俺たちの髪と、立ち上がった彼女のスカートを揺らす。ちょうど顔の高さのところではためくものだから、なんというか目のやり場に困ってしまう。たまらず視線を逸らした。

以下略



260: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:44:53.94 ID:ysYD3/IG0

「比企谷くん。話、聞いてくれてありがとね」

そう言い残し、軽快に走り去っていく。階段に至る曲がり角で姿が見えなくなるのと同時に、予令が鳴り響いた。

以下略



261: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/21(月) 00:47:27.09 ID:ysYD3/IG0

「うーす」

「やっはろー、ゆきのん!」

以下略



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