242: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:35:48.53 ID:EvN9nOdb0
「回答の期日はあるのか?」
「いやぁ、特には。舞い上がってたからそこまで考えられなかったわ」
243: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:37:15.55 ID:EvN9nOdb0
「なぁ。もし振られたらどうするんだ?」
いつかした問いかけと同じだ。
失敗したら今のままではいられない。成功してもあのグループの形は変わる。
244: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:38:59.31 ID:EvN9nOdb0
「だってさー……やっぱ本気で好きだったら簡単に諦めらんないって」
何気ない言葉なんだろう。人によっては身勝手とも取られるかもしれない。
けれど、どこまでも単純で、真っすぐで。だからこそ考えさせられる。つい柄にもないことを想い浮かべても、終ぞそれは声にできなかった。声にならないのは由比ヶ浜も雪ノ下も同じで、3人が3人とも口を閉ざす。戸部は俺を見て、人好きのする笑顔を浮かべた。
245: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:41:01.12 ID:EvN9nOdb0
あくまで一般論だ。負けるよりは勝った方が良い。所詮それだけのことだ。戸部は晴れやかな笑顔を浮かべると、踵を返して俺の肩をぽんと叩く。
「そういうことにしとくわ。んじゃ、また明日〜」
誰に言うでもなく言い残して戸部は出ていった。すっかり興がそがれた俺たちを置き去りにして。
246: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:42:37.34 ID:EvN9nOdb0
「今日は解散にしましょうか」
「……それは先延ばしにするってことか?」
雪ノ下は軽くかぶりを振る。
247: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:44:54.80 ID:EvN9nOdb0
手早く身支度を整えて、部室をいつもより少しだけ早めに出る。まだ赤い夕陽の残照が残る廊下で、由比ヶ浜がこちらに向かってくるりと回った。
「ね、ヒッキー。これありがとね。家で開けた方が良い、よね?」
248: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:49:15.22 ID:EvN9nOdb0
「ひ、比企谷くん」
「……なに?どうした」
249: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/12/16(水) 22:50:17.79 ID:EvN9nOdb0
次回の投下で終わると思います
250:名無しNIPPER[sage]
2015/12/16(水) 22:53:06.26 ID:QAgWIGxSo
乙
期待しる
251:名無しNIPPER[sage]
2015/12/16(水) 22:57:41.52 ID:JTyxet7Go
乙
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