過去ログ - 穂乃果「私はただの傍観者」
1- 20
1:名無しNIPPER
2015/08/23(日) 08:46:57.36 ID:vmIRVyzG0
梅雨が明けて、いよいよ夏らしくニュースなどで真夏日などという単語を見かけたりするようになった初夏のこと。

「暑い暑い暑い〜〜」

燦然と照りつける太陽を睨めつけながら私は言った。

「暑いって…。夏だから仕方ないでしょ、それにそんなに暑いって言ってると余計暑く感じるじゃない。」

確かに言われてみればそうだ。前に海未ちゃんに同じことを言われた気がする。

(真姫ちゃんは暑くないのかな…?)

ちらりと横を見る
本当に涼しそうな顔をしている。
しばらく見つめていると見られているのに気づいたようで面倒くさそうな顔をして

「何ジロジロ見てるのよ…。」

と言った。

その顔を見ていて、こういう顔をした時の真姫ちゃんは弄りがいがある、と希ちゃんがこの前話していたことを思い出した。

(ちょっといたずらしちゃお)

思い立ったら即行動である。
昔から考えるより先に体が飛び出してしまう性分なのだ。

私の中でいたずらをするときはくすぐりかわしわしで定評がある。
どちらもやる分にしては相手の反応が見れて楽しいのだが、どうにもどちらをやるか迷ってしまう。

「今度は何変な顔してるのよ」

さすがまきちゃん、鋭い。
いや、私の顔に悪巧みって書いてあったのかもしれない。

どちらにしようか迷って、真姫ちゃんの顔を凝視していると顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。

わしわしをされた後の海未ちゃんほどではないが、なかなか可愛らしい反応だ。

(うん、こういうときはわしわしにかぎるんやって希ちゃんも言ってたよね!ファイトだよ!)

悩んだ末、希ちゃん直伝のわしわしを叩き込むことに決まった。

どうやるか、それが問題だが今はそっぽを向いてるので、案外らくにできそうだ。

私はわしわしの構えをとり、オーバーなモーションで真姫ちゃんの背後に回り、
指をくにゃくにゃ動かしながら真姫ちゃんの背中に抱きつき、わしわしを仕掛けた。もちろん、周囲に人はいない。

SSWiki : ss.vip2ch.com



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
18Res/10.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice