過去ログ - 卯月「プロデューサーさんの、本当の幸せを」
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11: ◆8g8ZKJa8Ps[saga]
2015/08/24(月) 01:43:18.40 ID:20TbIrfu0
桃華
「……あの、Pちゃま。お話しがございますの。お時間、よろしいですか?

 はい。最近Pちゃまが事務所を辞めるという噂を耳にしたんですの。どこから流れているかわかりませんが、根も葉もないただの噂ですわよね?

 ……ああ、よかった! Pちゃまが辞めてしまったらどうしようかと、わたくし食事も喉を通りませんでしたのよ? そのことでお父様にもずいぶんと心配をかけてしまって……あっ、そうですわ! Pちゃま、また今度、お屋敷に遊びに行きませんこと?

 お父様もPちゃまに会いたがってましたわ。滅多に人を褒めないお父様ですけど、Pちゃまのことだけは高く買ってるんですのよ? ウフ……なぜって、それはPちゃまが立派な紳士だからですわ」

 ――わたくし、いまでもはっきりと思い出せますの。

 Pちゃまが初めてお父様にご挨拶されたときのことを。

 あの日のお父様は、初めからPちゃまを追い返す気でしたわ。

 舌戦で散々に打ち負かして、わたくしからPちゃまを遠ざけようとしてましたの。

 ですからあの日、Pちゃまの一分の隙もない着こなしの中で、唯一浮いていたカフリンクスを、意地悪なお父様が見逃すはずありませんでしたわ。

 ……でも、Pちゃまはそれが狙いでしたのよね。



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