過去ログ - モバP「事務所に媚薬が蔓延してるだって?」
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◆Freege5emM
[saga]
2015/08/24(月) 02:24:27.13 ID:KeG1z5Blo
●
「そういえば、智絵里ちゃんは、アレ持ってきてないの? 美城の子はいつも持ってるでしょ」
不意におじさんから質問を投げつけられましたが、
わたしは『アレ』と言われても心当たりが浮かびません。
「あの人のことだから、持たせないなんて迂闊なことは……あ、あった。これこれ」
それは……おじさんがわたしのカバンを勝手に漁って、
そこから指でつまみ出したものは――
「いつ見ても、コレは効きそう、って色してるなぁ」
――プロデューサーさんがわたしに持たせてくれた、お守り代わりの香水でした。
わたしが初めて大声を上げてしまったからか、おじさんは目を丸くしました。
「ああ――そうだね。ダメなんだよね。
コレがないと、身がもたないんでしょ? アイドルってやつはハードだなぁ」
返してっ、それは、あなたが持っていていいものじゃない、
わたしがプロデューサーさんからもらった、大事な――
「コラ、智絵里ちゃん、聞き分けの悪い子だ……痛いのはイヤだろう?」
わたしは、バスタオルが解けるのも構わず、指で摘まれた香水瓶へ手を伸ばしました。
けれど、どれだけもがいても、おじさんの体格と力からそれを取り返すことはできません。
「あ――もしかして『水揚げ』って……まさか、枕が初めてってことじゃなくて……」
突然、イチゴ色の霧がわたしの顔を襲って、わたしは顔を手で覆いました。
それと同時に、今までこわばっていた体が、ほんのわずかですが、がくんと緩む感覚がしました。
「……難儀なもんだねぇ。そっちまで初めてって。
面倒見てやってください、ってことなんだろうけど」
わたしの足がぐいと開かれて、シュッというかすかな音がしました。
同時に、わたしの大事なところが、冷たさ、熱さ、痺れ、疼き――色々な感覚に塗りつぶされて、
わたしはたまらず悲鳴を上げました。ダメ、これは、何かおかしい、これ以上されたら、わたし――
「智絵里ちゃんの今後もあるし、痛いだけで終わらせないようにしないと、ねぇ」
それからわたしは、何度も何度もあそこに香水を吹きつけられました。
足が、お腹が痺れて、疼いて、切なくなって、わたしが立っていられなくなった頃合いで、
おじさんがわたしから初めてを奪っていきました。
たぶん、男の人のあれだったと思いますが……それすら、定かな記憶はありません。
わたしは、体の奥をぐん、ぐんと揺さぶられる度にわたしを塗り潰す、
息苦しいまでの熱に、手足も背ものたうち回らせていました。
その熱と、おじさんに中を力づくでこじ開けられた痛みが、
わたしの意識の上で叩き合い、絡み合い、喧嘩して、わたしを引き裂いていきました。
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