過去ログ - 勇者「やあ、ちょっと邪魔するよ」ガチャッ 女魔王「ええ、どうぞ。くつろいでいって」
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21:名無しNIPPER[saga]
2015/08/27(木) 18:31:02.88 ID:9DQ2zMcno
勇者「君はそう言ってくれるけど、でもやっぱり僕には正義なんかどこにもないんだ」

魔王「なら、私を見逃してくれるの? 無理なんでしょ?」

勇者「本音を言えば君を殺したくない。でも、君を殺さないと連合国の王たちは納得しない。君が死んで初めて魔王軍は潰滅した事になる。だから、殺さなきゃいけない。こんなのは間違っているとわかっていたとしても」

魔王「間違いがわかる人なんかいないわ。間違いがわかるのは時間が経って結果が出た時だけよ」

勇者「違う。行動としてはこれで正しいんだ。君を殺す事で僕は勇者としての責任を果たし、望んでいた平和な世界も生まれる。でも、人として僕は間違っているんだ。無抵抗で自分よりも弱い人間を殺すのが人として正しいと思うかい?」

魔王「私は人間でもないし、無抵抗でいるつもりもないわ。無駄な足掻きはするつもりよ。だから安心して殺していいわ」

勇者「それでも、僕は君を殺したくない。なのに殺さなきゃいけない。家族も仲間も、全員が死んだ。元魔王も殺して、実質的な僕の勇者としての使命と復讐は終わってる。そんな今だからわかる。僕はもう、勇者でも何でもないんだ。だから、君を殺したくない」

魔王「人としてはそれで正しいのかもしれないわね。でも、人々を救う勇者としては失格よ。それはあなたにもわかるでしょ?」


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