過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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115:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 22:26:17.15 ID:Fo0b5EMEO


よし、こうしよう。

まず何食わぬ顔でホテルへ戻る。フロントで、俺の外出中誰か訪ねて来なかったか確かめる。
以下略



116:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 22:40:35.05 ID:Fo0b5EMEO

目を覚まし、時計を見ると8時半を回っていた。日差しは強くなり、目の前の道路を自家用車やトラックが地鳴りをたてて往来している。
これでよく眠れたものだと自分ながらあきれる。


以下略



117:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 22:53:23.49 ID:Fo0b5EMEO

ニュースは途中から始まった。


『……レメリックさんとみられる遺体は頭部が無く、市警は犯人が持ち去ったとみて捜査中。なお前日夜、ホテルのレストランでレメリックさんと話をしていた東洋人らしい男性が姿を消しており、市警は事件に関与している可能性があると見て……』
以下略



118:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 23:09:40.47 ID:Fo0b5EMEO

俺は確かに覚えていた。ルイーズ・レメリック。「本名」はビューティフルラブ。

次はこれか。「悪あがきが過ぎる」からって、俺に殺人の濡れ衣を着せようってわけか!

以下略



119:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 23:27:26.90 ID:Fo0b5EMEO

ホテルから十分に距離を取ったところで、カー用品店の建物の陰に入り、バッグからタブレットを取り出してニュースサイトを開く。


早い…… 準トップの扱いで記事がアップされてる。
以下略



120:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 23:35:59.71 ID:Fo0b5EMEO

あれ?

確かに、記事を読んでいて引っ掛かったことが一つあった。
だが混乱していた俺の優秀な頭脳は、何に引っ掛かったのかをその時はもみ消してしまった。
以下略



121:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/18(日) 00:00:29.07 ID:jk9APLDMO

俺が当てにしていたのは、ここに在勤していた当時、仕事の関係で付き合いのあった不動産業者だった。

一代で事業を成功させて財を築いた、地元では指折りの名士だ。市会議員も1期務めたことがある。
親子ほども年下の俺に何かと親切にしてくれたし、ホームパーティーにも招かれている。
以下略



122:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/18(日) 00:13:42.09 ID:jk9APLDMO

「D.C.F開発」…… 少なくともまだ会社はある。俺は何から話すべきか内容を頭の中でまとめてから、その会社にダイヤルした。

コール1回で電話がつながり、受付の女性が出る。ニュース記事で俺の名はまだ出ていなかったが、やはり名乗るのはためらわれた。

以下略



123:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/18(日) 00:31:37.60 ID:jk9APLDMO

出ない。呼び出し音だけが延々と続く。


コールが30回を超えたと思ったところで、俺は受話器を置いた。
以下略



124:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/18(日) 00:47:46.62 ID:jk9APLDMO

カフェの外に出ると、強い日差しに目がくらんだ。

バッグの底から引っ張り出した花粉防止用マスクを着用する俺の横を、パトカーがサイレンを鳴らして走り過ぎる。二の腕から肩にかけて鳥肌が立った。

以下略



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