過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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146:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/24(土) 03:02:00.90 ID:L+14OgXBO

だろうな。


そんなうまい話があるわけない。良心の呵責うんぬんっていうより、リアリティーの問題だ。
以下略



147:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/24(土) 03:19:33.69 ID:L+14OgXBO

カード占いの茶番もそいつのお膳立てなんでしょう? 
私の潔白を証明してくださるのはあなたしかいない!

……そうやって畳み掛けるタイミングは残念ながら逸してしまった。
以下略



148:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:59:07.01 ID:L2JYOk6hO

デニスに異変が起きていた。心臓に手を当てて上体を大きく前に倒し、うめき声を上げている。


「大丈夫ですか社長?」
以下略



149:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 01:14:04.35 ID:L2JYOk6hO

仰向けになっているデニスの呼吸は次第に弱々しくなっていく。

頬を平手で叩きながら名を呼んでも返事はない。そして一息長く吐き出したのを最後に、呼吸は止まった。

以下略



150:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 01:17:00.28 ID:L2JYOk6hO


「そして、ご存じの事件で無実の疑いを掛けられている者です。私は断じて犯人ではありません」

「そうですか。 ……しかし警察には出頭なさるべきでしょう」
以下略



151:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 01:31:49.14 ID:L2JYOk6hO


この町を訪れて一日足らずのうちに、俺の身辺には二つの遺体が横たわった。
肝心の俺はまだ生きている。

以下略



152:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 01:41:07.03 ID:L2JYOk6hO

そして今現在の俺は、昨夜来の踏んだり蹴ったりのせいでくたくただ。

喉が渇く。むしょうにビールが飲みたい。一杯の冷えたビールを飲めるなら今すぐ死んでもいい。

以下略



153:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 01:46:09.39 ID:L2JYOk6hO

上着の内ポケットで通話の着信音が鳴った。

いつONにしたのかまるっきり覚えていない。俺はスマートフォンの電源を入れて、迂闊にもそのままにしていたのだ。

以下略



154:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 01:54:38.01 ID:L2JYOk6hO

「娘に代わる?」

「いや。いい。……君は信じてくれるよな?」

以下略



155:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 02:05:57.49 ID:L2JYOk6hO

妻の声が変わった。ここ数年ほとんど聞かなくなった、苛立ちを押し殺しているような声。結婚して間もない頃、夫婦喧嘩の時によく聞かされた声だった。


「何言ってるの。あなた怖かったんじゃないの? いろんな人に脅かされて! それ以上に本当のことがどこにあるのよ! ……きょう夕方の便で娘を連れてそっちに行くから」
以下略



156:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 02:18:33.00 ID:L2JYOk6hO

「娘に代わるからね」

「学校は?」

以下略



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