過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/23(水) 23:56:40.34 ID:3hRxWa4eO

レストランは思ったよりも空いていた。


店内は学校の教室二つを立てに並べたような細長い間取りで、これまた教室を思わせる窓が外に面していた。
ただしベランダはない。

窓の外では、既に太陽が地平線の彼方に没し、オレンジから上空のダークブルーへと向かうグラデーションを描き出している。

フロアのテーブル席を隔てて窓の反対側、教室で言えば廊下側にカウンター席が配置されていた。
先客は5人。


俺は窓から距離を取って、カウンターを背にした丸テーブルに席を占めた。

中国系らしいウエイターがオーダーを取りにきたので、俺はワインのハーフボトルとローストビーフ、卵サンドを注文した。


客の様子を窺う。


最も離れた奥の窓際で食事をしているのは、夫婦らしい高齢の白人男女。
フォークを口に運びながら、時々思い出したように言葉を交わしている。危険を感じさせる気配は微塵もない。

その隣の席では、スーツを着た黒人の男が壁に背を預け、足を組んで新聞を広げている。

顔は隠れて見えないが、夏物の帽子が新聞紙の上端から飛び出ている。
新聞を持つ両手の黒さが、紙に墨汁で書かれた鳥の足を思わせた。

一番近くにいるのは、若い二人連れの白人女。時折外の夕映えを指差しては、フランス語で談笑している。観光客だろう。



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