過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/08/30(日) 00:12:59.46 ID:Y2NxSdH4O


「失礼しました! 今のはほんの例えです。ええと、……なにぶん王の判断基準というものはいっさい公表されておりませんので、何とも申し上げようがないのです」

「そんな…… 私には妻と7歳の娘がいる! 家のローンだってまだ10年残ってるんだ。いいんですかそんな私が死んで! 王はそれで構わないっておっしゃるんですか!」


俺の大声は当然会議室の外にも聞こえていたと思う。しかしドアを開けてのぞき込む者はいない。

俺は荒く息をしながら、もう多数の者に引導を渡してきたとほざく無表情な証券マンを睨み付けた。


そんな興奮状態でも思い出したことがある。
そう言えば住宅ローンは生保に加入していて、死後は支払い義務がなくなるんだっけ。何騒いでんだ俺。


「何ですかその、通知は…… 社にはとっくに届いてたわけですね?」

「はい。2日前に。日頃より△△社様に大変お世話になっております弊社が、お声をかけていただいたわけなのです」

「当事者の私じゃなくて、どうして真っ先に会社なの?」

「さて、そのあたりはどうなんでしょう…… 先行事例ではすべてそうだったとしか申し上げようが……」




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