過去ログ - 北条加蓮「藍子と」高森藍子「あなたの声が聞こえる席で」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:00:13.85 ID:5OmA11Hd0
藍子「加蓮ちゃん」
加蓮「ん」
藍子「さっき言いましたよね。自分はすごくワガママなんだって。……加蓮ちゃんは、ホントに自分が傷ついても構わないって思っているんですか?」
以下略
38
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:00:58.95 ID:5OmA11Hd0
加蓮「……納得してないって顔だね…………。ねえ藍子。藍子ってさ、私のこと好き?」
藍子「当たり前です!」
加蓮「うん、そう言うって思った。でもね」
以下略
39
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:01:43.94 ID:5OmA11Hd0
加蓮「私に何かしてくれるのは……例えば藍子が話を聞いてくれるのは、私への同情か、それか藍子の自己満足だ、なんて」
加蓮「それでももし、私のことを好きだと言ってくれたとしても――あ、そっか、私のこと好きだって言ってくれるんだ、って分かっても」
加蓮「次に、それはいつまで続くの? なんて思うんだ」
以下略
40
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:02:28.94 ID:5OmA11Hd0
加蓮「もし藍子が、私の見抜けてないところで嘘をついていたら? 嘘じゃないにしても勢いで言ってるだけで私が頷いた後で藍子が後悔したら?」
加蓮「どれでもなくて、私が転がり落ちた後に、藍子がいなくなったら?」
加蓮「今は私の話をなんでも聞いてくれるって言うけど、いつかは私を厄介者にするんだ、って思うとさ」
以下略
41
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:03:14.06 ID:5OmA11Hd0
藍子「…………」
加蓮「ねえ、藍子」
加蓮「明日があることって、どうやったら信じられるのかな」
以下略
42
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:03:59.03 ID:5OmA11Hd0
藍子「加蓮ちゃん!」
加蓮「っ……」
藍子「…………」ズズッ
以下略
43
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:04:43.87 ID:5OmA11Hd0
藍子「加蓮ちゃん」
加蓮「何」
藍子「根比べです」
以下略
44
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:05:28.98 ID:5OmA11Hd0
加蓮「…………」
藍子「それに――私は、アイドルになる前の加蓮ちゃんを知りません。Pさんからも、ちょっとだけしか聞いていません」
藍子「でも、ちょっとだけなら聞いています」
以下略
45
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:06:14.22 ID:5OmA11Hd0
藍子「加蓮ちゃんは何か考えを変えてアイドルになったんですよね」
藍子「アイドルなんてできない、夢なんて叶わない、って思ってた自分を変えて、夢を叶えて」
藍子「それだけは分かるから……頑張れば、悪い考えは直せるんだって、私も、加蓮ちゃんも、知ってる筈だから」
以下略
46
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:06:58.96 ID:5OmA11Hd0
加蓮「……ぷくっ、くくっ」
藍子「え」
加蓮「あははははははっ! ……ひーっ、ひーっ、な、なにそれっ、プロポーズでもしてんの?」
以下略
47
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/13(日) 21:07:44.16 ID:5OmA11Hd0
加蓮「――こんな奴の為に、藍子みたいな素敵な人が人生を使っちゃダメだよ」
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