過去ログ - 「Close to …side.N」(オリジナルSS)
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/19(土) 22:29:17.24 ID:QCc0mebi0
3、

 その日は…午後から急に雨が降ってきた。
朝の天気予報だと梅雨の合間で珍しく1日晴れるって言ってたのに…

でも、これはボクにとって大きなチャンス!

ボクはいつもの校門ではなく昇降口でつーちゃんを待っていた。

つーちゃんはめんどくさがりな部分があるから、
きっと今日は傘を持って来てないよね。

そんな予想をして待ち焦がれる。

少し時間が経って…予想通り嫌そうな顔のつーちゃんが見えた。

「つーちゃん!…もぉ…また傘忘れたんでしょー?」

なんて…少し怒った風に言ってみて…私のちょっと大きな傘を見せて

「一緒に帰ろ?」
って…伝えてみる。

つーちゃんは少し恥ずかしそうだったけど…強くなる雨に負けたみたいで…
一緒に傘に入って帰ることを許してくれた。

つーちゃんが濡れちゃうと困っちゃうから…傘はつーちゃんに持たせて…

ボクは少し右肩を冷たくしながら歩いていく…

雨の中で…ボクは小さいし、子犬みたいだから傘よりカッパが似合うなんて
少しイジワルなことを言われたり…

この前の中間試験が11位でデートがお預けになってしまったこととか…

梅雨が明けたら夏になるから、期末試験頑張って一緒に遊べるようにする!
…とかいろいろお話をした。

つーちゃんの話す一言一言を聴くのがイジワルな言葉でもすっごく嬉しくて…

出来れば…このまま…2人だけの傘の世界に閉じ込められるのも楽しいかな…なんて
少しそんなことも思っちゃったんだ…。


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