33:名無しNIPPER[saga]
2015/09/21(月) 23:46:58.34 ID:ANMzMjAfo
3/4
11:00
――そうしますと、小鍛治プロには異性の影はないと?
「そろそろそういう年齢なのに、まったくないのよねえ。いたとしてもあの調子じゃ結婚なんてとてもとても……。親としては孫なんて夢のまた夢だわ」
――小鍛治プロの母親に貴重な話を伺っていると、すでに時刻は11時であるが、小鍛治プロが起きてくる気配はない。
――その時、インターフォンが鳴らされた。
――通されてきたのは福与恒子アナウンサーだった。
「あれ、おはよーございます。そういえば今日はすこやん……、小鍛治プロの密着でしたっけ」
――ええ、そうです。
――福与アナは今日の午後のお仕事が一緒でしたね。
「そうなんですよー。小鍛治プロはまだ寝てますよね。昨日は3時過ぎまで飲んじゃって、たぶん起きてこれないだろうなと思って起こしに来たんですよ」
――3時……、それはお仕事に関する打ち合わせ、もしくは麻雀に関するプロとしての重要なお話だったりするのでしょうか?
「いや、そんなことないですよ。昨日は友達から結婚式の招待状が来たとかで、『私は結婚できないんじゃないんだから。まだしないだけなんだから』とか管を巻いてただけですね」
「あと3年もしたらそんな強がりも言えなくなるわよ」
――小鍛治プロの母親も加わり、言いたい放題である。
――これすらも、プロ雀士としてメンタルを鍛える修行に、……いや関係ないか。
90Res/59.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。