過去ログ - 赤木しげるがニセコイにくさびを打ち込むようです
1- 20
76: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:49:48.38 ID:hLFU5SNV0
赤木「お嬢ちゃん、ここが攻め時だ。敵は今、思いがけない窮地で焦燥に駆られている」

万里花「ええ」

赤木「ここで、今ある差を一気に縮める。そのために、今一度……身を狂気にゆだねるんだ……」
以下略



77: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:50:55.32 ID:hLFU5SNV0
万里花「当然、タダではありません。こちらも条件を提示いたします」

千棘「な、なによ」

万里花「負けましたら、わたくしは楽さまをあきらめます。金輪際近づきません」
以下略



78: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:53:19.28 ID:hLFU5SNV0
楽「ったく……。そんなことより千棘、この勝負、まずいんじゃねぇのか。今日の放課後ならともかく、定期デートの日を十日もあいつに渡したりなんかしたら、
  それこそクロードが黙っちゃいねぇぞ」

千棘「大丈夫よ、だてにあんたと何回もデートしてないわ。あんたが好きなもんはトップ10までお見通しよ。それより、これは絶好のチャンスなのよ。
   あの子のおかげで、なんどクロードがぶちぎれそうになったことか」
以下略



79: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:54:39.18 ID:hLFU5SNV0
集「あれ、本田さん来てたんだ」

本田「お嬢様の護衛も任務の一つですので、申し訳ありませんが遠くから監視させていただいておりました」

集「へぇ、でもそれならなんで今、出てきたんですか」
以下略



80: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 21:59:10.41 ID:hLFU5SNV0
楽(ここは素直に書くべきか。千棘は当てられる自信があるみたいだから、好きなものを順番通りに書いていけば勝てるかもしれない。
  だけど、そうすると橘のあの自信の説明がつかない。あの自信は勝てるという確信があるからなんだ)

楽(じゃなければ、あの橘が諦めるなんていうはずがない。本当に運否天賦の勝負なら、せいぜい一回か二回のデートと、数か月おとなしくするぐらいを賭けた勝負に留めるはずだ。)

以下略



81: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 22:00:40.55 ID:hLFU5SNV0
 楽のペンは一向に進まない。思考は泥沼へおちいり、抜け出すことのできないらせん階段をただ下りつづける。

 千棘と万里花はすでに書き終え、集へ提出していた。あとはただ結果を待つだけであるが、それゆえに、この異常ともいえる長い待ちは千棘を不安にさせた。

千棘(なんで、なんでこんなに遅いわけ? 一番を書くだけじゃない。それとも、なにか万里花の裏をかこうとしているの?
以下略



82: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 22:01:51.77 ID:hLFU5SNV0
千棘「長かったじゃない。なにか企んでたの?」

楽「んなわけじゃねぇよ。ただ、ちょっとな……」

集「よし、じゃあさっそく判定といこうか! まずは桐崎さん!」
以下略



83: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 22:03:02.43 ID:hLFU5SNV0
 千棘は胸をなでおろし、楽を見る。だが、楽の手は止まったままで、紙を開くことができていない。

集「楽? 早く楽の選んだものを見せなよ」

楽「あ、ああ……」
以下略



84: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 22:04:18.59 ID:hLFU5SNV0
楽「す、すまねぇ」

千棘「どうして、どうしてなのよ……。ショコラは5位程度のものじゃなかったの……!?」

楽「橘のやつがあんな大博打みたいなことをやるからさ、もしかしたらと思って考えて、なんとか橘が外すようにと考えてたら……」
以下略



85: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2015/09/22(火) 22:05:30.55 ID:hLFU5SNV0
 万里花は泣き腫らした目をこすり、この勝利の立役者である赤木を探す。しかし、赤木は万里花に背を向け、店を後にしようとしていた。

 その姿を認めるや、万里花は走り出した。

万里花「待ってください!」
以下略



101Res/76.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice