過去ログ - A Rabbit's Life (オリジナル百合)
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◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/09/22(火) 18:58:19.90 ID:7xDrI19W0
寝息が聞こえた。
「……」
この状況でよく眠れる。
こちらが、ケイトスを殺すとは思わないのだろうか。
そして、何の話し合いもしないまま眠ってしまった。
私は鞄に潜ませていた掌程の拳銃を取り出す。
腕を静かにずらし、彼女に照準を合わせた。
ひげは出現しない。
ひげは彼女の意思で動かしているということか。
ならば、寝ている時はかなり無防備になってしまうう。
椅子の上で、膝を抱える。
備え付けのラジオをつけた。
音量はめいっぱい小さくする。
歪みの大きい音楽が流れた。
目をつむる。
もう、殺さなくていいのだろうか。
このまま、この少女と逃げてしまっていいのだろうか。
もう、一人ではない。
でも、彼女は故郷へ帰りたいと言っていたではないか。
ならば、私も国へ帰るか。
誰も待ってなどいない処へ。
長く、この街にいた。
施設の中で大半の時間を過ごした。
仲間と呼べる人間もいなかった。
仲間は次々と消えては増えていった。
中には、ケイトスのように変態に成功した奴らもいたようだ。
変態に成功した奴は、失敗作の処理や、要人の護衛、裏の仕事をしないでいいと聞いた。
そして、どこかの王室か貴族か、とにかくそういう所で一生遊んで暮らせるとも聞いた。
ならば、なぜケイトスは逃げてきたのだろう。
なぜ。
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