過去ログ - 「妖精職人の朝は早い。」
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10: ◆ERH4IkRlmI[saga]
2015/09/26(土) 22:05:26.30 ID:AIfgIqZF0

職場に戻った職人は小声で妖精に囁きかけながら、妖精を12匹ずつまとめて小さな紙箱へ詰めていく。

ーーなぜ、妖精がこんなにおとなしいのですか?

「おとなしくしてくれるよう、頼んでいるからです。お客様の命令に逆らわないようにも言い含めています。妖精の言語が理解できるんですよ、僕は」

職人の表情は誇らしげだ。

その時、職場の電話が鳴り響いた。

職人は電話を取り、メモを書きながら対応する。どうやら注文のようだ。

職人は電話を終え、住所を書いたメモを妖精に見せながら何事かを話し始めた。

「dssuckvonpjfgshayriuhdbjcjcgtfskgfkggsjlyhlblnjtzrcystg」

職人の発する言葉の意味は我々には全く理解できなかったが、妖精には伝わったようだ。

1匹の妖精が頷き、紙箱を1つ抱えて窓から飛んで行った。

「妖精に住所を伝えるだけで良いので、注文を受けた当日に宅配できます。発送費ももちろん無料です。」

妖精は1ダース180円。お買い得だ。これほどリーズナブルでありながら、職人の年収は1000万円を超えるという。


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