過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/08(木) 13:57:07.59 ID:OOOkqekxo
「なっ……!?」
驚いて身を固くする岡部倫太郎。あたしはそんな彼に向かってこう告げる。
「君はあたしの前からいなくならないよね?」
「…………」
自分でもこっ恥ずかしいセリフだなって思った。けれど、素直な気持ちを言葉にしてみたんだ。
自分がどうしたいかを考えた時、思い浮かぶのは彼の近くにいることだった。
彼と一緒にいたい。
もしかしたら、あたしがタイムトラベルしたのも、きっと彼に付いていくためだったのかもしれないね。そう思うと顔が熱くなるのを感じた。
「何を言っている、当たり前ではないか。来るラグナロックのために遥か過去であるこの時代にまでたどり着いたのだ。貴様と俺は一蓮托生! 嫌だと言っても付き合ってもらう!」
大げさな身振りで岡部倫太郎は言った。
タイムマシンに乗った時の状況を覚えているのは牧瀬紅莉栖だけだ。でも彼女は最後までそれをあたしたちに教えてくれることはなかった。あたしも岡部倫太郎も思い出そうとすれば頭を抱えるほどの頭痛に悩まされたし、きっと必要なことじゃないって思ったんだろうね。
大事なのは、”これから”のこと。
一度しか無い人生を歩むのに必ずしも過去は必要ではない。
だから自信を持って未来に向かって歩き出そう。自分の気持に素直に。
そう、心に抱いて。
『幸せになりなさい』
ふと、誰かの声が聞こえたような気がした。
うん……。
あたしはきっと、幸せになるよ、牧瀬紅莉栖──
Chapter2 END
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