過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
↓
1-
覧
板
20
182
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:24:17.48 ID:EXR5HU4So
「それで? 俺が提唱するタイムマシンの基礎理論についてはしっかりと予習してきたのであろうな?」
言って、大げさな物言いをする青年に視線を送った。そしてもう一言付け加える。
「”ドクター”よ」
以下略
183
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:26:49.10 ID:EXR5HU4So
「ええい、名前の話はどうでもいい! 理論は頭に入っているのか! そう聞いておるのだ!」
俺を無視してやいのやいの騒ぎ立てる2人に対して一喝する。そんな俺の言葉に姿勢を正す2人。
「いやぁ、それが……僕はまだ、いまいち理解ができなくて……」
以下略
184
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:28:23.94 ID:EXR5HU4So
「いいか、まだ実験に移るような段階には来ていない。だが、貴様ら2人にはタイムマシンの理論について完璧に把握してもらおう。何がきっかけとなるかわからんからな」
とその時、研究室のドアを叩く音がして扉が開いた。
「うーっす岡部倫太郎」
以下略
185
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:29:37.17 ID:EXR5HU4So
「おっ、今日は肉野菜炒めですね?」
弁当の蓋を開けた幸高が感嘆の声をあげて鈴羽を見る。
幸高は「いやぁ、いつもいつもすみません」と付け加えると、満面の笑みを浮かべながら感謝の気持ちを言葉にした。
以下略
186
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:32:06.15 ID:EXR5HU4So
鈴羽が持ち込んだ弁当を食べ終え、一息ついているとぴろろろろ、と安っぽい電子音が研究室に鳴り響いた。
「む? 何の音だ?」
以下略
187
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:34:13.62 ID:EXR5HU4So
「っと、小難しい話しているとこ悪いけどあたしはもう行くね」
「誰からだったのだ?」
「椎名さん、近くまで来てるみたいだからお茶でもどーお、だって。君はどうする?」
以下略
188
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:36:43.75 ID:EXR5HU4So
その後、会議を終えた俺は鈴羽と合流していた。鈴羽と隣同士で歩く俺は、教え子の言葉を思い出していた。
無論、意識をしていない訳ではない。気付かれないように、そっと視線を横にずらしてその横顔を眺める。収まりの悪いくせっ毛と2本のおさげを揺らしながら歩いている。鈴羽は椎名さんとの会話を嬉しそうに話していた。
「どしたの?」
以下略
189
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:38:29.30 ID:EXR5HU4So
「一雨来そうだな」
「うん……」
それも束の間、すぐに雨足は勢いを増し、俺たちを濡らしていく。
以下略
190
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:39:42.20 ID:EXR5HU4So
家に着き、玄関の扉を開けた。暗がりの中を手探りで照明のスイッチを探す。
やがてかちりという感触がした後、玄関がぱぁっと明るくなった。続けて鈴羽がため息を着きながら入ってくる。
「やー、参った参った。突然降ってくるとはねー。天気予報見とけばよかった、失敗したよ」
以下略
191
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:41:33.84 ID:EXR5HU4So
まだ心臓が跳ねている。あの女……。
すでに俺たちは、最初のアパートを引き払っていた。
契約していたのは紅莉栖だったし、何より金は有り余っていたからさほど抵抗もなく、ワンランク──いや2つほどランクをあげて部屋を借りた。
広いリビングに分離したキッチンとダイニング。そして洋室と和室がそれぞれ1つずつ。
その個室をそれぞれ俺と鈴羽の部屋に充てた。もちろん、若い男女が一緒の部屋に住むことに抵抗が無かったわけではない。しかし、鈴羽は一緒に2010年からタイムトラベルした同志である。ある意味、恋人以上の存在だったのかもしれない。鈴羽の方も、俺と部屋をシェアすることにさほど抵抗はなかったようだ。部屋をそれぞれ借りるより、広くて個室の数がある物件を1件借りたほうがお手軽だという結論にいたり、結局この状況に落ち着いた。
以下略
192
:
◆gzM5cp9IaQ
[saga]
2015/10/09(金) 16:43:15.55 ID:EXR5HU4So
「もしもし、宮野ですが──」
「ハロー」
聞こえてきたのは懐かしい声の響き。
以下略
573Res/579.73 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1443338021/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice