過去ログ - Steins;Gate「二律背反のライデマイスター」
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192: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:43:15.55 ID:EXR5HU4So
「もしもし、宮野ですが──」

「ハロー」

 聞こえてきたのは懐かしい声の響き。
以下略



193: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:44:50.87 ID:EXR5HU4So
「貴様の頭脳は高く評価しているからな。戻ってこい、日本に」

「戻ってくれば助手にしてくれるっていうのかしら? あんたの権限で?」

「うむ、すでに確立した地位を捨て、泣いて戻ってくるというのであれば、な」
以下略



194: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:46:33.09 ID:EXR5HU4So
「で?」

 一転して、受話器の口から落ち着いた声が聞こえてきた。

「で? とはなんだ」
以下略



195: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:48:19.70 ID:EXR5HU4So
──まず──

 IBN5100を2010年まで保管し続けること。
 世間で目立つような行動は差し控えること。
 これから歴史に刻まれる偉大で注目をあびるような発明は横取りしたりしないこと。
以下略



196: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:50:03.05 ID:EXR5HU4So
 


 街灯がちかちかと不規則に点滅している。恐らく蛍光灯の寿命が近づいているのであろう。
 視線を移すと、その街灯の背にもたれかかるようにしてうつむく紅莉栖の姿があった。
以下略



197: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:53:23.75 ID:EXR5HU4So
「だが──!」

「知ったら──!」

 紅莉栖が1人で抱え込んでいるものの正体を知りたくて聞き返すが、逆に鬼気迫る勢いで遮られる。
以下略



198: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:54:04.65 ID:EXR5HU4So
「…………お前はどうする」

「へ?」

「お前は自分の幸せを考えないのか? イギリスに行くことが幸せなのか? 俺たちから離れることが幸せなのか?」
以下略



199: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:56:26.13 ID:EXR5HU4So
「IBN5100は2010年まであんたたちが大切に保管して。絶対売るなよ? 後、世間で目立つような行動は差し控えること。それと、歴史に刻まれる偉大で注目をあびるような発明は絶対に横取りしたりしないこと。最後に私達3人がタイムトラベラー絶対に他人に話さないこと」

 紅莉栖はどや顔でまくし立てた。もう涙は浮かべていない。

「あ、後、もう1つ……」
以下略



200: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:57:23.72 ID:EXR5HU4So



「どうしたの?」

以下略



201: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 16:58:16.84 ID:EXR5HU4So
「フッ、あいつめ」

 そう呟き、俺はわずかな笑みを浮かべた。

「電話……? ……誰?」
以下略



202: ◆gzM5cp9IaQ[saga]
2015/10/09(金) 17:00:30.44 ID:EXR5HU4So
 声のトーンがさっきから低い。家路についた時の鈴羽とはテンションが180度一転している。どうやら助手との会話を聞いていたようだ。
 も、もしかしてこいつ、助手と代わらなかったからすねているのか?

「お、おい鈴羽、助手と会話できなかったからって拗ねるでない。お前も定期的に電話しあっているんではなかったのか……」

以下略



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